彼は、すこし恥ずかしがりながら、それでいてすこし胸を張って、花きりんを出て行った…。
「彼」は花きりんの初期からのメンバーで、ほとんどのプログラムの中心となって活躍していました。就職が決まり、来週から新しい就職先に出勤なので、今日が最後の花きりん参加でした。
「彼」から直接作業を教えてもらったりした人間は、たくさんいます。
それ以外でも、仕事への向かう気持ちを少ない口数で（シャイな方です）教えてもらった人間は、花きりんのほとんどすべてのメンバーでしょう。どんなに体調が辛いときにも、仕事を休まない、そして手を抜かない姿勢は、忘れられないです。
工場や清掃の作業でも、「彼」に頼り切って仕事してきたところが大きく、居なくなったとき大きな穴となるでしょう。それ以外にも、花きりんの細かいルールや道具類の収納場所など、「彼」ひとりしか知らないこともあります。しばらくは、けっこう大変になるかもしれません。
それでも、いやだからこそ、その仕事に取り組む背中から教えてもらった「誠実に仕事に取り組む気持ち」と「就職したいからここにいて頑張っている」という生き方を自分も真似して、これからは、残った自分たちだけで、今まで以上のクオリティと速さで作業をこなしていきます。書いているとすこし涙出たりして、寂しいものですね。
最後の日、就活に取り組んだ気持ちをすこし教えて頂けました。これから就職組に続けるようにしたいです。
就職おめでとうございます。
担当：クワ旅人
