花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

5つの共通認識 中国の意図は?

再びこんばんは。チャリ通の爺です。

 

先ほどの記事の中で触れた、日中首脳会談後に中国外務省が発表した「5つの共通認識」について、少し調べてみました。

①中日関係の重要性は変わることはない

=中日が互いに1972年国交正常化の際の日中共同声明、1978年の日中平和友好条約、1998年の日中共同宣言、2008年の日中共同声明の4つの政治文書の原則を順守し、互いに協力のパートナーであり脅威とならない、ハイレベルでの往来と対話を強化し、政治的信頼を強め、新しい時代の要請に適した建設的で安定した中日関係の構築に取り組む

 つまり、内政相互不干渉、主権・領土の相互尊重、相互不可侵などのように、中国の主張(台湾問題、香港問題、尖閣諸島問題)に口を挟まず信頼するように、そうすれば中国は日本を敵とみなさない、と言いたいのでしょうか。

 

②経済のハイレベル対話を早期に行い、予想可能なビジネス環境を提供する

=省エネ・環境保護、グリーン発展、医療・健康、高齢者ケア・介護などの分野で協力を強化し、企業に対して公平で無差別の、予測可能なビジネスの環境を提供する

 すでに中国が直面している高齢化や環境問題での協力を求めているのでしょうか。

 

③政府、政党、青少年などの往来・交流を積極的に展開

=中日国交正常化50周年に関する一連の活動を評価する。早期に新たなハイレベル人文交流協議メカニズム会議を実施する。

 こちらは、どちらかというと民間レベルの交流を否定しないことで、自国民の政権への批判をかわそうとしているのかもしれません(特にアニメや音楽など…)。

 

④海空連絡メカニズムのホットラインを早期開設し、防衛や海洋に関する部門の意思疎通を強化

=早期に国防部門の海・空連絡メカニズムホットラインを開通し、防衛、海上部門の対話を強化し、2014年の4つの原則的共通認識を共に遵守する。

 またまた4つの原則的共通認識、という言葉が出てきましたね。

 これについては、ざっくり言うと、意見の相違はあるけれど関係悪化や衝突を避けるために話し合いは続けましょう、という感じですかね。

 ④の認識も、平たく言うと衝突回避策をとりましょうということでしょう。

 

⑤世界と地域の平和と繁栄を守る責任を共に担う

 =国際地域の平和と繁栄を守る責任を共に背負い、国際地域の問題について協調・協力を強化し、グローバルな課題対応に努力する

 アフリカや南米など、豊かではない国々への資金援助(という名の経済的な支配)を進めますよ、ということかな…

 

 爺の偏った見方ですので、周氏の意図は当然、もっと違ったところにあるでしょう。ただ、中国はとてもしたたかな国だと思いますので、双方の…と言いつつ、日本と対等の関係を作るというより、ことあるごとに自国の主張をしっかり通そうとするでしょう。日本政府はどこまでそれを見極め、対処できるか、その手際を信じたいと思います。