こんにちは!両津です!
今回は、オハイオ州を拠点とする火炎放射器メーカーのスローフレーム(Throwflame)が火炎放射器を搭載した犬型ロボットの発売を開始した事についてです。
発売されたのは、昨年夏に発表されていた「サーモネーター(Thermonator)」というロボットで外観から、中国Unitreeの四足歩行ロボット「Go2」に 自社のARC火炎放射器を背負わせたものと思われます。
性能としては、
・火炎を最長45分間、放出可能
・バッテリー駆動時間は1時間
・Wi-FiとBluetooth接続による、スマートフォンからのリモート操作が可能
・マッピングと障害物を避けるためLIDARセンサーを内蔵、レーザー照準や搭載カメラによる一人称視点(FPV)ナビゲーションを搭載
で価格は9420ドル(約146万円)になります。
公開されたデモンストレーション動画では、スモークがたかれた中で1つ目を青く光らせてレーザー照準を走らせ、火炎放射器を放つ姿は悪役ロボットのように見えます。
同社は本ロボットについて「何でも対応」とうたっていて、例として山火事の制御と予防、農業管理、生態系の保全や雪や氷の除去、エンターテイメントなどを上げていてます。
特に山火事の制御は大規模火災において、通常の消火方法が難しいと判断された場合に、「火災進行方向にある可燃物を事前に焼却する」という消火方法が取られることがあり最近アメリカで山火事が相次いでいるので危険な作業をロボットに任せられるのはいいと思いました。
しかし動画を見た人の殆どの人は、サーモネーターの存在を危険視していて理由としてはやはり用途として攻撃にしようされると思い浮かべてしまうからです。
仮にアメリカで軍事転用しなくても他国でされる可能性があったり、ドローン用いた戦争が激化する時に遠くから周囲を焼き払えるサーモネーターが重宝されるなど容易に想像出来るからです。
アメリカでは、火炎放射器は連邦政府の規制を受けていなく銃規制に該当もしていないのでメリーランド州やカリフォルニア州などの一部の州を除いてほとんどの州で火炎放射器の所持や販売、使用を取り締まる法律はないため、誰もが、身元調査の必要もなく購入できます。
なので既に市場に流通しているサーモネーターを多くの人が購入できる状態にあるので、購入者によっては危険な使い方をされるかもしれません。
色々なロボットを作って人間の代わりをさせようとしていますが、どんな物でも使い方次第で軍事転用が出来るのでサーモネーターなど今後開発されるロボットが将来的にどうなるか気になります。
担当者 両津