こんにちは!両津です!
今回は、中東のカタールで初めて国政選挙が行われた事についてです。
カタールは支配王家であるサーニ家出身の首長が全権を握る君主制で国政選挙が行われるのは1971年の建国以来初めて行われます。
選挙は当初、2007年に実施予定出したが何度も延期されていました。
では何故今になって国政選挙が行われるかと言うと、来年11月に始まる中東では初のサッカーW杯を前に、王族支配を払拭して民主化をアピールする狙いがあると思われています。
選挙で決めて行くのは、首長に助言の役割を持つ諮問評議会の議員45人の内30人で残りの15人は今までと同じ首長が任命していきます。
選挙は、30の選挙区に233人が立候補してその内女性が26人でしたが、全員落選して当選者は男性のみで投票率は63.5%でした。
議員は、これまで与えられていなかった立方権限が与えられ法案提出が出来る様になりますが、行政機関の予算承認は首長直轄の機関は除外されるなど権限が限定的になっています。
中東の湾岸諸国では、王族が権力を掌握し国民の政治参加は厳しく制限されていて、国際的な人権団体などから民主化を求める声が上がっているので、今回選ばれた議員達が民意を反映した政策をどこまで打ち出せるか焦点になっていくと思います。
カタールだけでなく、このまま他の国でも民主化が進んでほしいですが、馴染まないでアフガンの様になっていく可能性もあるので、今回の様に急がずにゆっくりと馴染ませて行く必要があると感じました。
担当者 両津