花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

海は汚染物質を受け入れきれるのか?

こんばんは。今日は雨で暑さがひと段落しましたが、明日はまたぶり返しそうですね。

体調管理をしっかりしていきましょう。

 

タイトルにあるように、今日は福島第一原発の処理水放出について取り上げてみようと思います。

 

昨日、IAEA国際原子力機関)のグロッシ事務局長が、放出計画が国際的な安全基準を満たしている、とする報告書を公表しました。これを受けて今日、いわき市で開かれた地元市町村長や漁協などの代表が出席した評議会に、グロッシ事務局長が出席し、IAEA職員が常駐する事務所を設けて、最後の1滴が放出し終わるまでとどまる、と、現地で監視を続ける考えを表明しました。

評議会の出席者からは、安全≠安心だ、市民や漁業者などの理解はまだ不十分(納得できていない)、などの意見が相次ぎました。これを踏まえてのグロッシ事務局長の発言でした。

日本政府としても、科学的根拠に基づいて丁寧な説明を続けていく、というスタンスを取っています。

 

とはいえ、放出は30年ほどかかる見込みで、期間も長いですが、それだけの期間排出するということは、いくら薄めていてもトリチウムの量はそれなりになると考えられます。量と期間をIAEAがどう評価したのかがはっきり分かりませんが、中国がそのあたりを指摘しています(データの真実性や正確性が証明されていない/長期的な影響も証明されていない)。

※という中国も、新型コロナについては情報をどこまで正確に公表しているのか分かったものではないような気がしますが…

 

海は広いです。海底の地形や海流、台風やエルニーニョ、あるいは地震津波、海底火山の噴火などのような自然現象など、様々な要因で処理水がどこへどれだけ流れていくのか、ある程度予測はしているでしょうが「想定外」が起こる可能性は高いと思います。

そもそも東日本大震災を「想定外」と言っている東電が行う処理水放出なので、何かあればまた「想定外」で責任を逃れようとするかもしれません。

地元の人たちはことさらに、東電のそのような姿勢を分かっているでしょう。だからこそより、風評被害や実際の影響への懸念、不安が強いのかもしれません。

 

震災発生から3年目の夏、福島第一原発のすぐ近くの富岡町に行きました。

もちろん、立ち入れる区域でしたが、2年半近く経ったというのに被災したままの状況でした。改めて、震災の悲惨さと原発事故の怖さを実感した覚えがあります。

よそから見に行っただけの私でもそう感じたのですから、地元の人たちの不安や懸念は相当のものだと思います。

だからこそ、国は(東電も)放出ありきで推し進めるのではなく、ほかの方法を常に模索し、いつでも放出をやめてより良い方法に切り替える姿勢をずっと持ち続け、地元の人たちの感情に真摯に対応してほしい、と心から思います。

 

海が人を寄せ付けなくなる日がこないことを祈っている、チャリ通の爺でした。