こんにちはTです
今回は北の海に生息するサメが長寿であることが分かった話題について書きます
そのサメとはニシオンデンザメという北の深海に生息しているサメで、以前から長寿であることは研究者達によって言われてきました
そこでデンマークのコペンハーゲン大学の研究者は目のレンズの放射線炭素で年代測定を行う技術を使い、体長5.02メートルの個体の年齢を392歳と割り出しました
ただし測定誤差がプラスマイナス120歳あるというので、最長で500歳を超えている可能性もあります
なぜこれほど長生きできるかは遺伝子が関わっていると考えられていますが、このサメのゲノム情報は何に役立っているのかがよく分からない繰り返し配列がやたら多く、まだまだ未知の遺伝子情報だそうです
これ以外にも地球上には500年ほど生きるアイスランド貝などがいるのですが、遺伝子情報以外に長寿の生き物の特徴として「体の大きさ」「成熟までの年月」「代謝」の三つが挙げられています
まず体が大きな生き物はその分細胞が多いためがんの発生確率が多いはずなのですが、実際にはそうなっていないとイギリスの疫病学者であるR・ピートが唱えた「ピートのパラドクス」が有名です
実際に象を調べると発がんを抑える遺伝子を複数持っており、それががんの発生を抑えていると考えられています
成熟までの年月は子孫を残すためのエネルギーと自らの成長エネルギーのトレードオフという分かりにくい仕組みが重要らしく、今回取り上げているサメの場合は自身を捕食する存在がいないのと深海と言う環境からパートナーとも出会いにくい特徴があります
そのため捕食者がいる一般的な生物が急いで子孫を残せるように成熟した状態になる必要があるのと違い、このサメは生まれてから死ぬまでゆっくりと成長し続けるという選択肢を取ることができ、それによって深海と言う環境でパートナーを見つけることに繋がっているようです
最後の代謝は深海の冷たい海で暮らす生物が長寿になりやすい傾向があり、これは冷温の中で暮らすことにより代謝がゆっくりになり長生きしやすくなると考えられています
人類はどれだけ長生きしても120歳ほどで死んでしまいますが、このサメみたいに長生きすると価値観などはどうなるのだろうと思いました