花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

東京海洋大学、ニジマスにサケの卵を繰り返し産ませる事に成功!!

 こんにちは!両津です!

 

 今回は、高級なサケの一種である「キングサーモン」の卵や精子を体内で何度も作るニジマス東京海洋大の研究チームが生み出す事に成功した事についてです。

 

 キングサーモンは脂分が多く、寿司や刺し身などとしても人気が高いですが一生に一度しか産卵せず、十分な大きさに成長させるにも37年という年月がかかり養殖には向いていませんでした。

 

 そこで研究チームは同じサケ類で12年で成熟し何回も産卵できるニジマスの稚魚にキングサーモン精子や卵の元になる細胞(生殖幹細胞)を移植して代理親として育てました。

 

 その結果、オスは4年、メスは3年間、それぞれ精子と卵を作り受精させて誕生した魚を調査した所キングサーモンDNAと一致しました。

 これにより、短い年月で効率的に卵を産むことができるニジマスからキングサーモンの卵を生み出す事が可能になり同様の研究でベニザケも成功しているので人気の高いこれらを安定的に供給する事ができるようになります。

 

 他にもキングサーモン、ベニザケは地球温暖化などの影響によってアメリカ西海岸の一部の水域で絶滅が危惧されていますが、こうした絶滅が危惧されている特定の地域のサケ類の「生殖幹細胞」を保存しておけば、今回開発した技術を使って、個体を復活させることも可能となるため、種の保護のためにも活用が期待されています。

 

 研究チームは今後、多くの種類の魚での適用や産卵のメカニズムを左右する「生殖幹細胞」についてもっと詳しく調査しているとしていて、技術が確立すれば魚だけでなくそれを応用して両生類など卵を生む生物にも利用してより多くの種の保護が出来ると思いました。

 

 担当者 両津