こんにちは!両津です!
今回は、ウガンダで反LGBTQ法が発効された事についてです。
アフリカ東部ウガンダのムセベニ大統領が29日、世界で最も厳しい内容を含む「反LGBTQ(性的少数者)法」に署名し、同法が発効しました。
ウガンダではもともと他の多くのアフリカの国々と同様、英国植民地時代のソドミー法が残っていて同性間の性行為は違法でした。
2010年、現地のタブロイド紙が「同性愛者手配リスト」として約100人の氏名や住所、顔写真を公表し、「絞首刑にしろ」などと書き立てて反同性愛感情を煽るという事件があり、2011年にはそのリストに名前が載っていたゲイの活動家、デヴィッド・カト氏が自宅で撲殺されました。
同年、ゲイを死刑に出来る法律が制定されそうと報じられましたが、国際社会が動き、ムセベニ大統領は法案への署名をとりやめました。
しかし2013年、この法案の死刑の条項を終身刑に修正した法案が国会で採択され、ムセベニ大統領は署名する意向を示し、再び国際社会から非難を浴びました。
2014年、ウガンダの憲法裁判所によってこの恐ろしい法案が無効とされ、パレードも行なわれました。
このように、同性愛者を死刑にできる法案は過去にも国会で採択されたことがあり、国際社会の非難を受けてムセベニ大統領が承認を思いとどまってきたという流れがありました。
今回承認された法案では複数回の法律違反や、エイズウイルス(HIV)感染者の同性と関係を結ぶ行為といった「悪質な同性愛」に対しては死刑が適用されます。
米国など西側諸国からは非難が相次ぎ、ウガンダに対する経済援助の制限につながる可能性も出ています。
同性同士で性的関係を持つこと自体、既にウガンダでは違法だが、今回の法律はさらに規制が強化されていて例えば死刑の規定に加えて愛を「促進」した場合は禁錮20年が科せられます。
ムセベニ氏は以前から同性愛を「正常さからの逸脱」と評していて、ウガンダのある人権活動家は「大統領は本日、国家が後押しする形の同性愛嫌悪とトランスジェンダー嫌いを合法化させた」と批判、またウガンダの人権活動団体や活動家らは憲法裁判所に、反LGBTQ法の妥当性に異議を申し立てました。
バイデン米大統領はこの法律を人権に対する「悲劇的な侵害」と呼び、米政府はウガンダとのあらゆる関係において反LGBTQ法が与える影響を考慮していくと表明、「重大な人権侵害や汚職に関与した人物に対する制裁適用や米国への入国制限など、さらなる措置を検討している」と述べました。
欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は声明で「この法律は国際人権法に違反し、残虐・非人道的・屈辱的な刑罰の禁止や尊厳と無差別の順守を含むアフリカ人権憲章に基づくウガンダの義務にも反する」と指摘、「ウガンダ政府は全ての国民を保護し基本的権利を守る義務がある。それを怠れば国際社会との関係も損なわれる」と訴えました。
日本では、今年の3月に同性愛者のウガンダ人女性の難民認定の裁判で帰国すると迫害されるという事で難民認定を命じる判決が出ました。
もしこの判決が下されていなかったら、迫害どころではなかったので良かったと思う一方で、世界では同性愛を違法としている国がほかにもあり日本もLGBTの法整備など遅れているので早く法整備などしつつ世界でも迫害がなくなってほしいと思いました。
担当者 両津