こんばんは。12月もはや1週間が経ちましたね。師走は本当に、時の進みが早く感じます(年のせいもありますが(;^_^A)
今日も、この1週間の市場振り返りからいきます。
円相場は、今日の植田総裁の発言(これまで通りの、「物価がまだ安定しているとは言えない、賃金上昇の環境を整える」ということに加え、今後の金融政策について「年末から来年にかけてチャレンジングになると思う…」と述べました。これが、金融緩和の方針を転換するのでは、という予測につながったようです)を受け、145円台まで円高が進みました。今週は、元々アメリカの利上げが終わったのではないか、という見立てから円高が進んでいましたが、日米の金利差がさらに縮まることを見越してのドル売り円買いに拍車がかかったようです。
株は、円高を受け、輸出関連銘柄が売られるなどして今週は値下がり傾向が続いていました。昨日は安くなった株を買い戻す動きで値上がりし、今日はまた、円高と、年末で利益を確定させるために売りが増え、値下がりしましたが、全体としてこの1週間はやや値下がりしました。
さて、今日は、前回の予告通り、COP28の続報です。
初日に、気候変動で被害を被る途上国を支援する基金の運用に向けたルールがさっそく決まりました。
ただ、化石燃料廃止に向けては、原発の発電量を3倍に増やす、とアメリカが宣言し(20か国以上が賛同、唯一の被爆国である日本も賛同しています。東日本大震災の教訓はどこへ行ったのでしょうか?)、これに対して再エネの発電量を3倍に増やすと議長国のUAEが発表(こちらは118か国が賛同、日本も賛同しています!)したりと、意見が分かれています。
それでも、火曜には、冷房で排出される温室効果ガスを大幅に削減する誓約に60か国が賛同しています(冷房によるCo2は全体の7%ほどだそうですが、温暖化が進むので2050年には3倍になるともいわれているので、それを昨年比で約7割減らすという取り組みは、先進的かもしれません)。
そして明日(8日)からは、閣僚級の会合が始まり、化石燃料削減・廃止に向けて合意できるのか、難しいかじ取りを迫られることになりそうです。
日本は、岸田総理が演説で、Co2排出削減対策をしていない石炭火力発電所を新設しない、と表明しました。しかし、総理の演説に先立ってグテーレス国連事務総長が、「化石燃料の削減ではなく廃止を…」と各国の首脳に訴えていたので、「排出削減対策をしていない石炭火力発電所を新設しない」という発言は、排出削減対策をしたら新設するのか、今ある発電所はどうするのか、と突っ込まれそうです。
また、アンモニアや水素を混ぜて燃やすことで二酸化炭素削減を目指していますが、これはすなわち、石炭火力を残す、と明言しているようなもの、と言われそうです。2030年度時点で日本の発電量のおよそ2割を石炭火力でまかなう予定、というのも、その時点でまだ石炭火力発電を行うということか、と言われるのでしょう。
ちなみに、脱石炭世界連盟(PPCA)に加盟していないG7は日本だけです(アメリカが今月2日に加盟すると発表したため)。これまた、脱炭素に消極的、と言われても仕方ないかもしれません。
日本の対策は、長い目で見れば、二酸化炭素の排出をゼロにできるのでしょう。ただ、COP28に先立ち、国連が、2030年に向けた削減目標を各国が達成しても、今世紀末には世界の平均気温は産業革命前より2.5度~2.9度上がるという見通しを示しており、COP28に合わせ、世界気象機関が、今年10月末までの世界の平均気温がすでに産業革命前より1.4度上がっていると発表しており、グテーレス事務総長が、地球沸騰化、とも表現しているように、温暖化対策(温室効果ガス削減)は待ったなしであることは事実でしょう。
ここ数年、春と秋が短くなっているように感じます。温暖化の影響の一つなのかもしれませんが、四季を楽しめるのが日本の特徴の一つだと思うので(海外の観光客を引き付ける魅力でもあると思います)、観光立国を目指しているなら、やはり温暖化対策をもっとしっかりしたほうが説得力があるのではないか、と思いました。
朝から落ち葉を掃いても、昼にはまたバケツ3杯分も落ちていて辟易していますが、それも日本の四季、と感じている、チャリ通の爺、でした。