こんにちは!両津です!
今回は、基礎生物学研究所(NIBB)と米カリフォルニア工科大学(Caltech)がイモリを用いた再生実験で新たな発見があった事についてです。
イモリやサンショウウオなどの有尾両生類は手足や尻尾、目、皮膚のみならず、体内の臓器や脳の一部まで再生する事が知られていて解明出来れば人工器官などを作り出すヒントになると思われ、世界中で研究が行われています。
発見があった実験では、今まで健全な手足が切断されると元に再生する事は判明しているので、生まれつき形成不全で指がないイモリでどうなるか試してた所、健康的で完全な足が再生される結果になりました。
実験で使用したイモリは、人工的に臓器などを形成するのに不可欠な遺伝子を破壊して手足の遺伝子を持っていない個体でしたが、完全な脚が再生されたので体を再生させる「再生遺伝子」は体が出来る時に使われる遺伝子とは別と言うことが分かり先天的な形成不全の組織を切除することで、健康で完全な状態の組織が再生される現象を「超再生現象」と名付けられました。
発見された「超再生現象」を調査して解明出来れば、将来的に欠損した人体の再生などが現実で可能になるかもしれません。
担当者 両津