こんばんは、チャリ通の爺です！
今日の閣議で、表記の案が可決されました。
①新しい資本主義のグランドデザイン（全体構想）および実行計画
②経済財政運営と改革の基本方針（骨太の方針）
の二つです。
①は、具体的には、重点を4分野、挙げています。
（１）人への投資
具体的には、転職やキャリアアップのための能力開発に3年で4000億円規模の投資、企業が副業・兼業を許可しているかの開示推奨、ＮＩＳＡ拡充、iDeCo加入年齢拡大など資産所得倍増プラン策定、が主な内容です。つまり、人を育て、企業が賃上げに取り組み、資産を貯蓄ではなく投資に向けさせる、ということを目指しています。
（２）科学技術・技術革新
こちらは、量子やＡＩ、バイオなどの分野での技術開発・人材育成の支援、創薬を成長産業にする、科学技術顧問を鑑定に設置、を謳っています。
（３）新興企業
企業育成への投資を5年で10倍に増やす5か年計画の策定、新たな資金調達の制度を作る、創業時の融資条件緩和（個人保証の不要化）が掲げられています。
（４）脱炭素・デジタル化
これは、脱炭素関連に150兆円を官民協調で投資する（再生可能エネルギーなどの投資に使う新たな国債創設）、６Ｇ導入を見据え、今の100倍の通信速度を5年で実現、医療デジタル化推進本部創設、などが挙げられています。
②では、主に次のようなことが挙げられています。
（１）人への投資
出来る限り早期に、最低賃金全国平均時給1000円を目指すとしています。
（２）防衛費
NATO加盟国が防衛費GDP費2%を目指していることを踏まえて、防衛力を5年以内に強化すると明言しています。
（３）財政健全化
2025年度に黒字化、としていた昨年から、年限を明示しないこととしています（基礎的財政黒字化を目指す方針は変わらないということです）。ただ、経済あっての財政ということで、必要に応じて検証する、という文言を明記しています。
（４）エネルギー安全保障
脱ロシアに向け、調達先を増やしたり増産を働きかけるとしています。
（５）経済安全保障
こちらは、先端的な重要技術の育成に5000億円規模の支援、経済安全保障推進室を内閣府に設置、などが挙げられています
①の新しい資本主義については、岸田政権発足時に謳っていた、分配政策、ではなく、その分配の元手（原資）を生む成長戦略の計画です。残念ながら、格差解消には向かいそうにないと思いました。自分で何とかして稼がないと、生きていけない世の中になっていくのでしょうか…
②の骨太の方針では、遅まきながら、外からの侵略に対抗し始めています。ただ、遅まきながら、だと思います。実際、今の日本が本気でサイバーテロに直面したら、果たして対抗できるのでしょうか？ロシアへの制裁を続けていますが、ロシアが本気で日本を敵視して攻撃したら、防げるのでしょうか？
といった不安を感じながら、ニュースを見ていました。
平和ぼけ、とは言いませんが、第2次世界大戦以降、本格的に他国と争ったことがないということを、もっと深刻に捉え、対策をしていかないと、この先、日本に明るい未来があるのだろうかと感じてしまいました。
せめて、自分の身は自分で守っていきましょう！
