花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

TICAD(その2)

こんばんは。今日は一日、不安定な天気でしたね。そんな今日も、いろいろなニュースがありました。

ロシアが原発調査団のルートを砲撃したり、円安が進み、1ドル140円目前までいったり、台風が来週には折り返してきそうだったり、梅雨明け時期が1か月近く後だったと見直されたり…

 

今日は、それとは別に、個人的に気になっている、先日行われたTICADについて取り上げてみようと思います。

 

TICADは今回が第8回目で、第5回までは日本で、第6回はケニア、第7回は日本、今回はチュニジアで開催されました。

名前(Tokyo International Conference on African Development)のとおり、日本が主催し、アフリカの開発を目標とする会議です。しかし、ここ最近は、TICADの焦点は、開発援助より、民間によるビジネスチャンスの拡大におかれつつあります。

今回、岸田首相は、パートナーとしてアフリカを強くしたい(強靭なアフリカ、と言っていますが)、そのために人への投資と成長の質を重視し、官民合わせて300億ドル(4兆円)規模の資金を投資すると表明しています。それだけ、アフリカを経済的に重視しているということが言えると思います。

 

ただ、アフリカを重視しているのは日本だけではありません。

例えば、中国は中国・アフリカ協力フォーラムを3年ごとに開いており、昨年、こちらも8回目が開催されました。

内容は、資金援助とワクチン提供、貿易強化(対中貿易赤字に対してグリーンレーン開設etc)など、直接的な援助を謳っています。

また、ロシアも2019年にロシア・アフリカサミットを開いています。こちらも3年ごとの開催で今年2回目の予定です。

こちらは、欧米や中国を意識した安全保障や外交関係強化に加え、経済連携(資源関係だけではなく)も進めるきっかけになっています。

更に、インドやEUも、民間レベル、あるいは首脳レベルで対アフリカの会議を開いています。いずれも経済的な連携を深めることを主な目的に挙げています。

EUはインフラ開発、グリーン対策への支援など、インドは途上国同士としての連携を強めることをも目指しています。

アメリかも手をこまねいているわけではなく、今年の12月にアフリカ各国の首脳らを招き、経済や食料、テロ対策などの関係強化を目指した会議を開催する予定にしています。

また、韓国やトルコなどもそれぞれ、アフリカとの国際会議を開いています。

 

このようにアフリカを重視する理由としては、広さに加え、人の多さ(増加率)と若さが市場としての魅力となっていることが挙げられています。国としては大小さまざまですが、一つの経済圏としてみるとマーケットとしての魅力が大きい、という意見もあるくらいで、将来的な成長が見込まれています。

加えて、国際政治においても、発言力が重視されています。ウクライナ侵攻に対する国連の非難決議に対しても、ロシアが経済的、武力的に支援協力している国々がロシアへの批判をせず棄権しています。そのため、ロシアの孤立がそれほど際立ちませんでした。

これだけ重要なアフリカに対しての投資は、実は減少傾向とのことです。リスク(政情不安、貧富格差、インフラや公共サービスの脆弱さなど)や距離的な問題などから、投資の選択肢になりにくいという声もあるとのことです。

 

これらのことを踏まえると、世界的に重要度が増しているアフリカに対し、日本が、私達がどう関わるのかがとても重要ではないか、ここで対応を一歩誤ると世界の潮流に取り残されてしまうのではないか、と思ってしまいました。目先のリスク回避か、将来の成長への投資か、よくよく考えていきたいと思います。

 

先日、遅まきながらiDeCoの申し込みをした、チャリ通の爺でした。