こんにちは!両津です!
今回はイスラエルがレバノンと海洋の境界線の画定に向け合意に至ったと発表した事についてです。
両国は、イスラエル建国に端を発した1948年の第1次中東戦争以降たびたび戦火を交え、現在も外交関係はありません。
また2006年には、両国のイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で大規模な戦闘が起きましたが、その後休戦状態となっていて外交がない両国が境界線の画定で合意するのは異例です。
海洋の境界線を巡って、両政府は2020年10月、米国のトランプ前政権による仲介で間接交渉を開始してバイデン政権に、なっても継続していました。
そして今回の合意には世界的にエネルギー価格が高騰する中、この海域での資源開発を進めてロシア産ガス依存からの切り替えを目指す欧州への輸出強化をする思惑が一致したからと見られています。
合意内容は公開されていないが、メディアによると、イスラエルはレバノン側が主張する境界を認める代わりに金銭補償を受け取り、イスラエル軍が境界を超えた巡視を実施する、ガス田の権益でレバノン側の採掘権が認められた一方、収益の一部をイスラエル側に還元するなどで合意したと伝えています。
深刻な経済危機に陥っているレバノンは、外貨不足からガソリン、重油の輸入が滞り、慢性的な電力不足に悩まされているだけに、今回の合意が安定的なエネルギー源の確保に繋がると期待されていています。
この合意で地域の安定化や今後のエネルギー価格が少しでも抑える事に繋がってほしいです。
担当者 両津