花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

いつか人にも起こりうる未来

 こんにちは、Sです。
 今日はロンドンのニュースをお届けします。

 31日、伝染病(牛結核)の検査に2回中2回とも陽性反応を示して隔離されていたアルパカ――名をジェロニモと言います――が安楽死によって処分されました。飼い主のヘレン・マクドナルドさんが4年近く法廷と争い続けたためメディアで取り上げられる事も多かったらしく、そのアルパカの認知度はかなり高いようです。それこそ、安楽死に抗議するデモまでが起こっていた程に。

 助命を求める嘆願書には実に14万人以上もの署名が寄せられましたが、農政当局は「誰も処分を望まないが、たちの悪い疫病の拡大を最小限にする必要があった」として裁判所の最終判断に則りジェロニモ安楽死させてしまいました。

 牛結核はその名の通り牛の感染例が多いですが、ヤギなどの哺乳類や、まれに人にも感染するそうです。
 英国では、アルパカなどラクダ科の動物は20年に約200頭が安楽死させられているらしいと知って、とても驚きました。

 さて、このニュースを知って私が考えたのは、これは「いつか人にも起こりうる未来かもしれない」という事です。

 「伝染病」「陽性」「隔離」など、今の日本人にはすっかり見慣れてしまった単語が並んでいますね。つまり、安楽死というのは何も動物に限った話ではないのではないか、という話です。少なくとも、コロナウイルスが蔓延している今の日本では。

 「動物を安楽死させる」話は悲しい事にたまに耳にしますが、「人間を安楽死させる」話はあまり聞いた事がありません(あくまで私の観測範囲内での話ですが……)。

 もちろん、現実的に考えてそんな事がまかり通る訳ないですね。しかし、医療がひっ迫して病床が埋まっている今日では、そういった未来が訪れる可能性が昔よりも確実に高くなっているのではないかと考えます。

 例えば、受け入れ先のない人間(身寄りも交友関係もなく頼れる人もいない、独りきりの高齢者)。あるいは、入院しているものの、もう助かる見込みのない重症患者。
 そんな人々を、これ以上苦しめるくらいならと、まだ入院出来ていない助かる見込みのある人間を受け入れるためにと、これ以上の被害の拡大を防ぐためにと。半ば強制的に、本人の意思とは関係なく安楽死させる選択を取られたりしたら……。もう考えただけで恐ろしいですね。

 だからこそ、そういった未来が決して訪れないように、一人一人が今一度 危機感を持って徹底的に感染予防をしていかなければならないと感じました。
 私も今まで以上に気をつけようと思います!皆さんも是非、まずはご自分に出来る事から取り組んでみてくださいね。