花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

核不拡散条約になどについて調べました

こんにちはTです

今回は核不拡散条約(NPT)の会議が行われたのでそれらの話題について書きます

 

まず簡単に言うと核不拡散条約とは1967年の時点で核兵器保有していた、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の核兵器保有を認め、それ以外の国の保有を禁止しようという内容の条約です

これらの国は第二次世界大戦戦勝国となった大国であり、その後の世界でも大きな影響力を持っている5ヵ国でもあるので、世界の中でも経済力や軍事力を持った五ヵ国が優位に立つための条約と言う側面もあると思います

ただ第二次世界大戦戦勝国だけが得をする条約かと言うと自分はそうでもないと思います

 

まず核兵器はよく知られているように人類が作ってきた武器や兵器の歴史の中でも、それ以前とは比較にならないほど強力な兵器です

そして人類の歴史の中で初めて攻撃を目的として核兵器の使用が行われたのは、1945年の8月6日の広島で核兵器自体は1945年の7月には完成していたと言われています

ここで自分が思う事として現在は2022年なので、核兵器が開発されてからすでに77年もの年月が経っている事が気になりました

 

何が気になったかと言うと核兵器は極めて強力な兵器であるにも関わらず、今から77年前の科学技術の水準でも作れてしまう兵器であるということが重要だと思います

そのことから核兵器は初めて作られてから77年間の間に技術の進歩によりさらに強力になった上に、作ること自体のハードルも当時よりも低いであろうことが考えられます

 

そのような状況で世界中の国が好き勝手に核兵器を開発してしまうと、世界情勢が極めて危険な状況に陥ることが容易に想像できるので、現在は190ヵ国以上もの国が条約を締結しているようです

 

そして核不拡散条約の締結国は5年ごとに条約の再検討を行うことになっており、今年の8月1日から26日にかけて条約の再検討会議が行われていました

しかし会議では主にロシアによるウクライナ侵攻を受けたロシアと欧米との対立や、オーストラリアの原子力潜水艦導入に向けた米欧豪の枠組み「クアッド」への中国の反対、核兵器保有国と非保有国との間の溝など様々な問題があり、会議の結果としてはあまり良いものとはならなかったようです

 

また核兵器保有を認められた5ヵ国以外にも周辺諸国との対立などにより、インド、イスラエル北朝鮮なども実際には核兵器保有しており、それらの国に対抗するためにパキスタンのように実際に核兵器保有していたり、イランのように開発しようとしている国も存在します

そしてそれらの国の背後には核兵器を持つことを認められた5ヵ国が自国の利益のためにそれぞれを支援しているという矛盾も存在しており、日本はその一国であるアメリカの核の傘などにより守られている現実もあります

 

では、これからも国際社会はある程度の緊張状態を保ちながらも核兵器が使用されることはないかと言うと自分はそうでもないと思います

保有国であるロシアがウクライナに侵攻した時にロシアのプーチン大統領は欧米諸国などに対して、戦争に直接介入した場合には核兵器を使用することをちらつかせて欧米諸国の介入を防ぐという手段を取りました

この事から核保有国が非核保有国に対して戦争を初めて、核兵器の使用をちらつかせるという事が現実に起こっています

 

また核兵器の歴史について調べると人類は何度か全面核戦争の危機に陥っていたことが分かりました

 

一つ例を挙げると、1960年の10月上旬にアメリカが対ソ連専用に作った弾道ミサイルの早期警戒システムが誤作動を起こした事件があります

そのシステムには5段階の警戒レベルが存在したのですが、突如として警戒レベルが1から順に上がっていき最終的には最高レベルの5になったようです

なのでアメリカ軍の指揮系統は軽いパニック状態になったようですが、その時に当時のソ連の最高指導者であるニキータ・フルシチョフ氏がアメリカを訪問していたので、最高指導者がいる国に核兵器を打ち込んでくるはずがないとの判断がされて、反撃は行われなかったようです

しかし当時は冷戦の時代でもあったので、フルシチョフ氏がアメリカを訪問していなければ反撃が行われていた可能性もあります

 

またその他にもキューバ危機の中で、アメリカ軍の駆逐艦ソ連の潜水艦に対して爆雷を使用したため、潜水艦の艦長が部下に対して核魚雷による反撃を指示して、発射を命じられた2人の上級士官の一人が艦長を説得して反撃を行わなかった事例なども存在するようです

 

このようにターミネーターのような人工知能の暴走がなくても、人間による勘違いや現場のパニック、システムの誤作動やプーチン大統領のような指導者による命令などにより何度も危険な状況にあった事が分かったので、いつかは再び核兵器が使用されてしまう気がします

 

今回のブログは文章を纏めることが苦手な自分が調べたことを書いていたら、大変長くなりましたが自分なりに思うことを書いてみました