こんばんは。
いよいよ、中国で共産党大会が始まりました。
習近平主席が、慣例を破って3期目に突入することがほぼ確実とされている中で、昨日の初日では、2時間近く演説しました。
演説の概要は、次のようなものでした。
農村部の貧困層の解消、ゼロコロナ政策の成功、台湾統合(武力行使を辞さない)、冷戦思考と個別の国々の内政干渉への反対、香港の統制強化、GDPの水準向上(中程度の先進国程度)、国内経済の強化、科学技術の大幅な向上、共同富裕、冷戦思考と内政干渉への反対、中国式現代化推進、汚職の一掃
などです。
サイトによっては「習氏の自画自賛」と揶揄しているものもありましたが、成果を強調して3期目へ繋げたい思いもあるのかもしれないと思いました。
この中で目についたのは、中国式現代化、というものです。
これは、今の共産党体制を維持しながら、社会主義現代化強国を目指すという、中国独自の発展モデルとのことです。
中国独自の、というのは、つまり、共産党が統括する、ということで、日本や欧米のような自由競争の市場ではなく、共産党が強く関与する市場、と言えるようです。
日本では市場に政府(自民党)が市場に強く関与する、ということは考えにくいですが、中国ならではの市場経済、といったところでしょうか。
ここからも分かるように、習氏の独裁への道が着々と作られていく、といった印象でしょうか。
ただ、既に初日、開幕前に、ゼロコロナに反対する横断幕が北京市内に貼られたり(すぐ撤去されたそうですが)、経済指標の発表を遅らせたり(習氏の演説との関連は不明ですが)、強まる統制から逃げ出す若者が出てきていたり、と、ほころびが見え隠れしているようにも思われます。
巨大な隣国の動向は、間違いなく私達の生活に影響を及ぼすと思われます。
今週土曜までの共産党大会で、何が新たに決まるのか、習氏の3期目がどうなるのか、日本の岸田政権の動向と同様に注視していく必要があると思いました!
頭を使って糖質を欲している、チャリ通の爺でした!