こんにちは!両津です!
今回は、エチオピアでおよそ2年に渡って内戦が続いていた政府軍と武装勢力の間に停戦が合意された事についてです。
衝突の原因は、多民族国家エチオピアの国内事情に関係していて1991年にそれぞれの民族が
武装組織として当時の社会主義政権を倒しその後EPRDFが与党として事実上の一党制でエチオピアを統治しましたが、要職を現在のティグレン人民解放戦線(TPLF)が少数民族ティグレ人で固めて最大民族のオロモ人をテロリストとして弾圧していました。
その為、18年にティグレに握られていた首相ポストにオロモのアビー首相が就任して民族融和が図られ民族間の緊張緩和が進められアビー首相はノーベル平和賞を受賞しました。
しかし力関係が逆転して逆にティグレがテロリストとして弾圧され、20年に連邦政府がティグレ州で攻撃を受けたとして反撃をした事で内戦が始まりました。
そして10月下旬に南アフリカの首都プレトリアでアフリカ連合の仲介で和平協議が行われ今月2日に双方が和平合意に調印しました。
戦闘によって深まる人道危機に国際社会が批判を強めたり東アフリカを襲った干ばつ、ロシアのウクライナ侵攻による食糧難、財政問題などが今回の合意を後押しした可能性があります。
ただ政府と組んで戦闘を続けていた隣国エリトリアが今回の交渉に参加してないので、停戦合意の実効性を危ぶむ声があります。
しかし520万人が人道支援が必要なほどになっているのでこれ以上犠牲者が増えない様に問題なく和平プロセスが終わって欲しいです。
担当者 両津