花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

今日の日本

こんばんは。

今日も、国会を含め、様々な政治的動きがありました。

まずは防衛についてですが、岸田総理は、今日の国会衆院予算委員会で、立憲民主党からの「反撃能力はいつ事例を示すのか」という質問に対し、具体的にどんな説明が分かりやすいか調整中、と答弁しました。また、アメリカの巡航ミサイルをいくつ取得するか公表するよう求められたことに対しても、政府で検討したい、と述べました。

 

防衛費は、これからの5年で倍増(GDP費2%)することになっていて、財源はまだ決まっていませんが、何らかの形で私たち国民の負担に影響すると思われるので、何にどう使うのか、はっきり示してほしいところです。

 

次は、LGBTの人たちへの理解を増進するための議員立法について、自民党の中曽根元外相が、「差別は許されない」という文言について懸念を表明したことについてですが、もともとこの法案は、一昨年、自民党内で意見がまとまらずに国会へ提出されず、その後本格的に議論されなかったのですが、先日の総理秘書官の発言を受けて再び、注目されることになりました。

一昨年、自民党内で異論として出た「差別を禁ずるとかえって寛容な社会を阻む」という考えのベースには、日本の伝統的な男女の役割や家族観からくるLGBTへの偏見があると考えられます。この偏見は年齢層が高いほど強い傾向があり、自民党の支持基盤である保守層も年齢層が高めであることから、支持基盤を失う、という心配につながり、懸念表明になったと考えられます。

今、世界中でダイバーシティ(多様性)の尊重が謳われています。日本でもその風潮が強まっています(そのように報道されています)。ですが、我が事となると拒否感を示す人がかなり多いだろう、というのが日本の実情だと感じます。年齢が高いほど拒否感を持つ人が多いようで、超高齢化社会の日本国内のそんな雰囲気と中曽根氏の発言は乖離はしていないかもしれません。だからといってLGBTへの偏見が正しいとかではないですが、差別を禁止すると、偏見を持つ(それも多様性の一つといえるのかもしれません)人を差別することになるかもしれません。中曽根氏の懸念表明にはそういう意味も含まれているようです。

とはいえ、今年G7サミットを開催する日本としては、世界の潮流となっているダイバーシティの尊重を無視するわけにはいかないようなので、どうにか折り合いをつけて、LGBTの人たちへの理解を増進するための議員立法を国会に提出し、議論してしっかり成立させていただければ、と願うばかりです。

 

さらに、少子化対策についても、防衛費同様、財源についての議論が国会で進んでいます。異次元の少子化対策、と何度も表明していますが、具体的に何をどうするのか、どこから費用を捻出するのか、気になるところですが、総理は、6月の骨太の方針策定までに政策と財源を表明したい、と述べました。こちらも、どういう内容になるのか、注目していきたいです。

 

最後に、国会を離れますが、今日、4年ぶりに日中安保対話が行われた、というニュースが入ってきました。コロナの影響などもあっての4年ぶりのブランクでしたが、これまでさまざまに報道されてきた内容を互いに表明しつつ、話し合いは継続する、という内容でした。日本からは、尖閣諸島を含む東シナ海の情勢や中ロの軍事的活動、気球などについて懸念や申し入れをし、中国からは、台湾問題への干渉への説明を求めました。そのうえで、偶発的な衝突を防ぐためのホットライン運用への調整、北朝鮮への対応での連携、などをしていくことも確認し、対立一辺倒ではなく、対話の継続もしっかり表明されています。

これは、日米の連携がより一層強まることを避けたいという中国の狙いが表れているようです。表面的には日本と対立していますが、対話を通じて関係を保つことで日本との関係を拗らせたくない狙いがあると思われます。

 

日本と中国、互いに重要な隣国だと思いますので、対等に協力していくことで、アメリカに頼りすぎず、ロシアとも押し負けず、欧米に押され気味のアジアのリーダーとしてともにアジアを引っ張っていける存在になれれば、と淡い期待を持って両国の関係を見守っていきたいと思いました。

 

文章力のないチャリ通の爺でした。(今日も一段と長いですね…)