花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

米国、紅海の商船護衛の多国籍部隊を発足させると発表!!

 こんにちは!両津です!

 

 今回は、アメリカが国際海運の主要ルートである紅海に商船護衛の為の多国籍部隊を発足させると発表した事についてです。

 

 世界の海運の15%程度が通る紅海では、イスラエルハマスの戦闘でハマスを支援するイエメンの親イラン民兵組織「フーシ派」活発化して米軍艦艇だけでなく商船にも攻撃が相次いでいて11月中旬には船舶が乗っ取られる事態も起きました。

 

 フーシ派は、「イスラエルや関係のある船舶を標的にしている」と発言していますが、攻撃される可能性があるので海運大手はアフリカ南端の喜望峰経由に変更したり鉄道・空路の活用を検討していますがコストの膨張や輸送の遅れが生じる事態に繋がっています。

 

 他にも輸送の保険料・運賃や原油価格も高騰しているので、紅海における商船の安全確保に向けて米軍主導の海洋安全保障の枠組み「連合海上部隊(CMF)」の傘下に位置付けられる米英仏などの10カ国が参加する多国籍部隊の発足が決定されこの取組を「繁栄の守護者作戦」と名付けました。

 

 この部隊に日本は海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長が記者会見で参加しないとしつつ、2009年から紅海と海峡を通じて繋がるイエメン沖のアデン湾で行っている海賊の対処は継続するとしています。

 

 アメリカの動きに対しててフーシ派は、「危険なのは軍を展開させようとしている米国」、「狙うのはイスラエル関係の船舶のみ」と反発を示した他に「米国と関わればあらゆる意味で自国民を巻き込む事になる」と警告しています。

 

 今回の米国が紅海ルートの安全を確保する為に多国籍部隊を派遣して抑える必要があるのは分りますが、逆に争いが広範囲に激化するだけで被害が増加してしまう可能性があります。

 

 部隊の参加国も紅海ルートの依存度が高い国や紅海沿岸の主要国は殆ど参加しておらず、参加した国でも半数の5カ国が艦艇ではなく要員の派遣だけと各国に温度差があるので、実際どれだけの範囲で実行に移せるのか疑問です。

 

 しかし、原因であるイスラエルハマスの争いをどうにか出来る訳でもないので難しい状況だと思いました。

 

 担当者 両津