花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

鉄はアメリカの象徴?

こんばんは。

今夜は冷えてきているようで、帰りの国道沿いの温度計が朝より3度も低かったです。今夜から明日明後日にかけ、強い寒波が流れ込む影響が早くも出ているようです。この週末、大津でも初雪が観測されるかもしれませんね。

昨年は、国道8号線での立ち往生など、大雪に伴う多くのトラブルがありましたが、今年はどうなるのでしょうか?昨日くらいから、ニュースでもさんざん警戒を呼び掛けているのですが…大丈夫だろう、と思う人が、立ち往生を引き起こすかもしれませんね。

 

さて、今週の市場の動きからいきます。

円相場は、今週月火と金融政策決定会合が開かれました。結果は、金融緩和の維持でした。また、先々週(でしたか)、国会で植田総裁が発言した「年末から来年に向けて一段とチャレンジングになる…」という言葉についての意図も、気を引き締めていく、というつもりで、金融引き締めに切り替える、という意図はないことが明らかになりました。

これで肩透かしを食らったことで、先週のアメリカの利上げ見送り以降徐々に進んでいた円安がさらに進み(と言っても、利上げ見送り前の水準までは戻っていませんが、1ドル143円台をつけました。年末に向け、各指標などの発表に円相場が敏感に反応するのか、様子見となるのか、株価にどう影響するのか、注視したいところです。

その株価は、円相場が円安に進んでいることから、おおむね上昇傾向で、先週から1000円(3%)ほど値上がりしています。

私が購入している投資信託も、ここ数日、この1年での最高値を更新し続けています。リスクの少ない商品ですが、上がり方が早いので心配なところです。

 

今日のトピックですが、ダイハツのネタはTさんがすでに取り上げているので、ちょっと前の話題になりますが、日本製鉄によるUSスチール買収について触れてみます。

元々国内最大だった日本製鉄は、この買収で世界4位から世界3位(一部報道では世界2位)の鉄鋼メーカーになるそうです。買収目的としては、二酸化炭素排出削減に向けた協力、海外事業の拡大、市場の成長(アメリカの話ですが)などが挙げられています。

ただ、アメリカの鉄鋼業界の労働組合は、今回の買収を非難しています。安全保障や雇用への影響、そして事前に説明がなかったことなどを理由に挙げています。また、日本製鉄について「労使契約をきちんと履行する力があるかわからない」として、年金支払いなどにも懸念を表明しています。

アメリカ議会からも一部、反対の声が出ています(与野党双方から)。こちらも、産業基盤への影響や国家安全保障への懸念を理由として挙げています。

鉄鋼業は、アメリカの製造業にとって象徴的でもあり、トランプ元大統領の支持基盤でもある白人労働者が多く従事している業界でもあるようです。ある意味、保守的な層なのかもしれず、それゆえ買収に反発するというのも理由の一つなのかもしれません。

どういうことかというと、これは私の偏見ですが、アメリカは、日本人である私たちが考えるよりはるかに人種差別の概念が根強いと思います。特に白人の中で強いように感じます。

高度経済成長期からバブル期までの、日本人の海外企業等の買収は、節操がないくらいの勢いだったと思いますし、economic animalと言われても仕方なかったかもしれません。その頃のアメリカが日本に対して抱いていた感情を、鉄鋼業界が未だに持っていても不思議ではない気がします。

ですが、時代は流れ、グローバル化がより進んでいる中での今回の買収への反対は、グローバル化が進んでいる中でここ数年(それこそトランプさんがきっかけだったかもしれませんが)広まっている「自国第一主義」も見え隠れしています。バイデンさんも、再選を目指している中で今回の買収を認めない可能性もある、との報道がされています。買収反対の世論を取り込むためには十分あり得ると思います。

日本製鉄の社長は、丁寧な対話をすれば理解は得られる、と言っていますが、果たしてどうなることでしょう。これまた今後が気になるところです。

 

私の自転車は鉄製(普通の自転車はアルミが主流、上等の自転車はカーボン製で、鉄製は、昔の物か、ちょっとマニアックなモデル)、とふと思った、チャリ通の爺でした。