花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

ダボス会議や貧富の格差について思うこと

こんにちはTです

今回は以前からどんな会議なのか気になっていたダボス会議について書きます

 

ダボス会議とはスイスのジュネーブに本拠を置く非営利財団の世界経済フォーラムが毎年1月に開催している年次総会で、世界経済フォーラムは1971年に発足した比較的古い財団のようです

この会議は現在で50年以上に渡って開催されてきた会議で、各国から様々なリーダーが集まり、よりよい社会を実現するために議論が行われていると言われています

 

話し合われているテーマも環境問題、経済、技術、雇用、健康、国際協力、社会平等など幅広く、社会に責任を負う「ステークホルダー資本主義」と言う企業は株主だけではなく、全てのステークホルダー(従業員、供給者、地域社会)に利益をもたらすべきと言う概念を元に様々な議論が行われているそうです

この会議で過去に話し合われた成果としては1988年に戦争寸前まで関係が悪化していた、ギリシャとトルコの関係を正常化させて両国の首相が「ダボス宣言」に調印したことや、1998年にG20を発足したことなどがあるようです

 

しかしこの会議は世界の政財界や宗教界などのエリートが集まって議論を行っているのですが、このことが良く批判を受けているようです

確かにステークホルダー資本主義と言う概念を元に様々な議論を行っているとしているようですが、現在の世界は貧富の格差が進み世界上位1%の超富裕層の資産が2021年の段階で世界の個人資産の37.8%を占めているようで、世界下位50%の資産は全体のわずか2%しかないようです

 

この格差についてフランスの有名な経済学者であるトマ・ピケティ氏は執筆した「21世紀の資本」で、過去200年間の資本主義のデーターを解析した結果として、資本収益率は年に5%程度であるが経済成長率は1%から2%の範囲で収まっていることを指摘しています

つまり資産によって得られる富の方が労働によって得られる富よりも早く蓄積されやすいため、世界の経済状況に関わらず世界上位1%の超富裕層のような資産家に富が集まり、その蓄積された富も相続により子に受け継がれるために、世界下位50%の労働者には分配されないと言う分析がなされています

 

ただこの分析には経済学者がよく使う難しい数式などは使われていないようで、この事が批判されることもあるようです

自分は「21世紀の資本」を読んだわけではないので、この分析が正しいのかについてはっきりとした判断はできませんが、コロナ禍でも世界上位1%の超富裕層の資産は増えたと言う現実を考えるとある程度は正しいのではないかと思います

 

なのでダボス会議についても陰謀論者のように世界を支配するための会議と言う極端な考え方はしませんが、世界の貧富の格差と言う課題についてはあまり成果のある会議を開催できていない気がします