花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

23年度予算案閣議決定

こんばんは。

 

先週末の話で恐縮ですが、来年(2023年)度予算案が閣議決定されました。年明けの通常国会で審議され、年度内成立を目指すそうです。

 

今日は、この予算案について考えてみました。

 

まず、114兆円という額ですが、11年連続で史上最高額を更新していて、前年からの増加額も過去最大(6.7兆円)となっています。

そして、その内訳は、社会保障費が36兆9000億円弱(2%弱の増加)、国債費(国債返済)が25兆2500億円、地方交付税交付金が16兆4000億円弱(いずれも3%強の増加)、公共事業費が6兆600億円(わずかに増加)と、それほど増えていませんが、防衛費が6兆8000億円強で26%以上増えています。さらに、防衛力強化資金(3兆4000億円弱)が新設されました。これは、令和9年度に防衛費をGDP比2%引き上げを目指した増額分を補うものです。また、国債の中でも公共事業費に使い道が限られている建設国債の中からも4300億円強を自衛隊の施設整備や艦船建造などに使うことになりました。防衛費関係だけで10兆円以上も計上されています。

 

その他にもポイントはいくつかありますが(社会保障費の増加は高齢化の進行による、コロナ対策や物価高騰対策などのための予備費も5兆円…)、やはりはっきりと目立っているのは防衛費用の増加です。

以前、安全保障3文書のことを取り上げましたが(中途半端で終わってましたね(;^_^A)、そこでも明らかなように、対中国を意識して反撃能力を保有すること、サイバーテロ対策など、近年、日本の安全保障を脅かす状況に対応する必要があります。それが増額に表れているということですね。

日本は、平和憲法(それ自体はとてもいいものだと思っていますが)の下、戦争をしてはいけない、という教育を受けてきました。それは正しいことだと思いますが、周辺国(特に中国、ロシア)は、決してそうは思っていません。ですから、目に見えない実力行使を続けてきたのです。先日も、中ロ合同演習を行っています。

 

そんな中、ロシアはウクライナ侵攻という目に見える実力行使をしてしまいました。そうなれば、日本もいつ標的になるかわかりません。中国も、ロシアが実力を行使するなら、という思いを持ってもおかしくありません。

そう考えると、日本の国土の安全がこれまでで最も脅かされているといえるかもしれません(太平洋戦争は、中国と戦争をしていた日本にアメリカが経済制裁をしてきたのが直接の原因で、今のように国土が侵略される恐れがあったわけではありません)。ですから、国防はとても重要だと思います。

 

ただし、お金が必要なことはたくさんあります。今回の予算案では、その財源も問題があります。国債発行額が相変わらず多いことです(35兆6000億円余り)。歳入の3割以上を借金が占めているということです。その利子を払うだけで予算の2割以上が使われているのも異常といえば異常です。

 

課題も多いこの予算案を、年明けの国会でどのように議論してくれるのでしょうか?政治家の皆さんは、どの国民の要望に応えてくれるのでしょうか?少なくとも、一般庶民の要望はどの程度かなうのでしょうか…注目したいところです。

 

今日もつらつらと書いてしまったチャリ通の爺でした。