花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

広島で何が決まった?

こんばんは。日中は日差しが暑いですが、日が暮れると空気がひんやりしますね。

 

そんな初夏の広島で、先日までG7首脳会談(サミット)が開催されていました。

7か国(EU含む)の首脳がそろって初日に平和祈念資料館を訪れたり、最終日にウクライナのゼレンスキー大統領が来日したりと、いろいろ話題を提供していましたが、実際、何が話し合われ、何が決まったのか、ちょっと振り返ってみようと思います。

 

国際秩序については、ウクライナへの支援、中国の力による一方的な現状変更の試みへの反対(ただし経済的には対立しない方向で、グローバルな課題では協力していく、核軍縮を進める(NPT=核拡散防止条約の堅持)

経済面では、金融の安定と強靭性の維持(インフレ、金融引き締め、銀行破綻等を踏まえた連携)

気候変動・エネルギー関連では、2050年にカーボンニュートラルを実現、グローバルサウス(新興国、途上国等)の事情を考慮した多様で実践的な循環型経済への移行(ウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機への対処)

経済安全保障では、中国を念頭に経済的威圧に連携して対抗する枠組みの立ち上げ、持続可能で強靭なサプライチェーンの構築

食糧安全保障は、ウクライナ危機による食糧危機への連携

そして、生成AIに関する議論をするための「広島AIプロセス」立ち上げ

環境分野では、プラスチックごみのさらなる汚染を2040年にはゼロにする

保険分野では、グローバルヘルスのための資金拠出、医薬品の公平な分配

ジェンダーについては、性的マイノリティの社会参加の確保

などが、首脳宣言で発表されました。

 

これまでさまざまなレベルで議論されてきたことの繰り返しのように感じます。ただ、生成AIについては、目新しいところかもしれません。昨日もZ氏が投稿していましたが、情報が重要視される現代だからこそ、フェイクニュースなどがより大きな問題となることが予想されるため、国際レベルの枠組みを作り、偽情報や著作権保護等への対策をしていくことが重要だということの表れでしょう。

 

そして、個人的に少し残念に感じたのは、”広島”で開催されたからこそ、核軍縮についてもっと踏み込んだ議論がなされ、目新しい成果がみられると期待していましたが、結局は、核で威嚇するロシアへ対抗することを示しただけでした。G7の中に核保有国が3つも含まれているため、仕方ないのかもしれません。

ただ、平和とは、戦争がない、だけではないと思います。今回のサミットで宣言されたことも含め、様々な課題を克服することで、だれもが暮らしやすい世の中になるでしょう。それこそ本当の平和、と言えるかもしれません。

 

子、孫の時代が平和であるように、と祈らずにはいられないチャリ通の爺でした。