こんばんは。今月に入ってから、暖かい日が多いですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて今日は、現在進行形で行われている韓国大統領の訪日について述べてみようと思います。
ユン大統領が昨年5月に就任して10か月ほどしか経っていませんが、早くも日韓関係改善に向けて大きく動き出しました。それが今回の訪日です。
このブログでも時々取り上げていた「徴用」の賠償問題で、過去最悪まで冷え込んだ日韓関係が、ユン大統領が就任してから一気に改善方向へ向かい始めました。
今日の首脳会談でも、シャトル外交の再開で一致したとのことですし、前任のムン大統領時代に行った韓国向けの輸出管理の厳格化の解除、それに伴って韓国が行っていたWTOへの提訴の取り下げ、経団連と韓国の「全国経済人連合会」が、経済面での連携強化に向けて4「日韓未来パートナーシップ宣言」を取りまとめたりと、これまでの関係悪化を取り戻そうと前のめりになっているような印象さえ受ける動きがみられています。
韓国がここまで日韓関係の改善を急いでいるのには、いくつか理由が挙げられています。
中心となっていた「徴用」の原告が高齢化していること、北朝鮮の脅威(今日もミサイルを打ちましたね(;^_^A)に対抗するための日米韓3か国の連携、安全保障強化が必要であること、日韓関係の悪化で大きな影響を受けた韓国経済界が関係改善を強く求めたこと、そして、アメリカが日韓関係の改善を強く望んでいること、などが報道で挙げられていました。
ロシアのウクライナ侵攻、さらにその前、トランプ大統領が自国第一主義を掲げたころからの風潮が、世界を分断の危機に直面させています。その中で、隣国との協力は欠かせません。アメリカは日本の味方、というわけではなく、対中国の最前線ととらえているかもしれません。そんな中、同じ東アジアの両国と協力していくことが、この混迷の21世紀を乗り切るためには重要だと感じました。
ただ、韓国は過去に日本と決めたことを反故にした経緯があり、今回はさらに国内での反発がかなり強いので(世論では6割が反対している)、前言を翻すかもしれないという不安があります。そうはいってもやはり、隣国ですし、信頼関係を崩すようなことにはならないでほしいと願っています。
平和な最後を迎えたい(前も同じようなことを言った気が…)チャリ通の爺でした。