花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

経済相場の揺らぎ

こんばんは。暑い中、甲子園の抽選会がありましたね。近江は3日目の第4試合で岐阜の大垣日大と対戦することになりましたね。昨年は春準優勝、夏ベスト4でしたが、今年はどうでしょうか?

 

さて、今日もタイトル通り、経済の動向について触れてみたいと思います。

一昨日、アメリカの大手格付け会社の一つが、アメリカ国債の格付けを最高位のAAAから一つ下げてAA+としました。理由として挙げられているのは、6月の債務上限問題と、財政悪化への懸念です。

債務上限問題は、今年5月~6月にかけて生じており、民主党共和党が対立し、ぎりぎりまで解決せず、アメリカ破産か?というところまでいきました。とりあえず解決しましたが、今後も繰り返しこの問題は生じると考えられています。

財政悪化については、財政赤字比率が昨年の倍近くになるとみています。経済の低迷などにより歳入が伸びなかったためとのことです。これについては、コロナ禍で経済活動が低迷したため金融緩和を進めた結果、物価高騰につながったにもかかわらず、効果的な財政緊縮策を実施せず、利上げに依存した結果、物価高騰が続いたためとみているようです。

また、バイデン政権が財政緊縮策を実施しなかったのは、低所得者支援や中国への対抗、気候変動対策などに力を入れていたからなのですが、結局、物価高騰は低所得者の首を絞め、対中政策も功を奏しているとはいえず、気候変動対策は短期で結果が出るものではない中、アメリカの景気はV字回復とはいかず、金利上昇は続くとみていて、さらに高齢化、医療費増加によって歳出も増え、赤字は増える、というのが格付け会社の見立てのようです。

 

経済相場は今回の格下げの影響を受け、円相場、株、国債のトリプル安となっています。また、長期金利は、先週末の植田総裁の発言以降、上昇傾向が続き、今日は2014年以来の水準(0.655%)まで上昇しました。

これは、格下げに加え、アメリカの雇用に関する統計(6月の求人件数)が思った以上に減らなかったことで利上げが継続されると見込まれ、アメリカ経済の今後が見えないことも影響していると考えられています。

 

また、前回の格下げ(格付け会社は別でしたが、最高位から一段階下げた、というのは同じ)は2011年でしたが、この時も債務上限問題が引き金でした。ただ、今回とは違い、債務上限問題が解決した直後に格下げされ、世界経済にかなり大きな影響が及びました。今日は、ヨーロッパの株価が軒並み下がりましたが、今後の経過が気になるところです。風が吹けば桶屋が儲かる、ではないですが、引き続き世界の動向に目を向けていこうと思いました。

 

個人的に、短期金利が上がらないことを強く、強く願っているチャリ通の爺でした。