こんにちは、Danielです。
2億100万年以上前の三畳紀には、シャチのような頂点捕食者の巨大な魚竜が海を泳いでいました。なかでも最大の体長約25メートルにおよぶイクチオタイタン・セベルネンシス(Ichthyotitan severnensis)が新たに発見され、論文が発表されました。
魚竜が現れたのは、恐竜が生きた時代である中生代。魚竜とは、爬虫類が進化して、一生を海で暮らすようになった生き物のことです。(恐竜と同じ爬虫類)一生を海で暮らす生き物として、魚類がいますが、魚竜と魚類はまったく違います。
一生を海で暮らすようになった魚竜は形を進化させ、三日月形の大きな尾鰭を持つようになります。(魚そっくり)これで長距離を泳ぐことができるようになり、これまでの チョイ泳ぎ しか出来なかった水陸両用の爬虫類とは一線を画すようになりました。
そして今回、発見された新種は、数年前に発見された珍しい化石がきっかけとのこと。論文の筆頭著者で、イギリスの古生物学者のチームによると、当時は種を特定できなかったものの、英国で発見された魚竜の骨の一部を記述していました。この骨片はあまりに大きく、恐竜の骨と間違われたこともあるそうです。後に、化石愛好家の親子により発見された2つ目の化石を照らし合わせたところ、それが魚竜の新種と初めて分かりました。(2つ目の保存状態が良かったとのこと)その大きさは、顎の骨だけで長さ約1.8メートルにもなるとのことです。まだはっきりとは分かっていないようですが、約25メートルとシロナガスクジラに迫る大きさだと推定されています。
以前、ブログで取り上げた植物愛好家の方もそうですが、まさしく「好きこそ物の上手なれ」ですね。そしてまだまだ新発見は眠っているのですね。