花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

ソロモン諸島の総選挙、中国の影響力!!

 こんにちは!両津です!

 

 今回は、中国が影響力を強めている南太平洋のソロモン諸島17日に総選挙が行われた事についてです。

 

 争われるのは議会(一院制、定数50)選挙で、選挙結果が確定するのは数日後、選挙後に議員間の交渉で選出される新首相は数週間以上かかるとしています。

 

 首相候補としては、2019年に4度目の首相になった親中派のソガバレ首相の与党連合が引き続き政権を握るか、対中関係の見直しや台湾との関係再構築を検討している有力野党の連合CAREを束ねるウェール氏や、初代首相の息子で統一党を率いるケニロレア氏ら野党陣営になります。

 

 ソガバレ首相の与党は、2019年の台湾断行や2022年に中国軍の寄港を可能にする安全保障条約を結ぶなど中国との密接な関係を構築していて、演説でも中国を称賛しつつ「中国に物乞いはいないが、米国では全ての主要都市にいる」と米国を揶揄する発言をしていて当選すれば中国との更なる関係強化に動くと思います。

 

 対抗の野党陣営は中国との関係を重視しすぎていると批判、中国からの資金は不透明な部分が多いと指摘し関係の見直しを検討すべきとしていて、統一党のケロニカ党首は当選すれば安全保障の破棄や台湾の台湾との関係再構築をすると発言しています。

 

 中国は、ソロモン諸島にインフラ支援を行い中国資本の商業施設や集合住宅の建設、通信インフラは通信機器大手のファーウェイが整備を進めするなどしてソロモンの発展に貢献しています。

 

 しかし開発が首都ホニアラに集中しているので、地方では恩恵が受けられずにいて台湾との関係が深かった場所は生活が苦しくなる事態になるなど不満が出る中、中国は去年10月から少しずつ地方支援に動き始めています。

 

 今回の選挙に有権者達の反応は分かれていて、中国との関係強化で発展した事に喜び現政権を支持する人達と増え続ける中国からの資金援助による債務の罠に反発、変化が必要だとして政治システムや国家議員のチェンジを望む声も少なくありません。

 

 南太平洋では、次々と台湾と断交し、中国と外交関係を結んでいて、現在、太平洋の島嶼国で台湾と外交関係があるのは、ツバル、マーシャル諸島パラオ3か国だけになっるなったり以前書いた南太平洋の国々を日本に招いて行う国際会議「太平洋・島サミット」の出席など様々な所で中国の影響力が強くなっています。

 

 米国もオーストラリアとの間に位置し、戦略上も重要な要衝なので、オーストラリアなどと協力して対抗したいと思いますが中国のインフラ整備などへの巨額の援助の方が貧しい国にとってはありがたいので似た事をしないと難しいと思います。

 

 このままだと残る3カ国が台湾と断固して中国と関係を強化する事態になる可能性が高く、実際に中国は外交圧力を強化して断行させようとしているので打開策を打たないと中国が有利になるだけと思いました。

 

 担当者 両津