花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

メルセデスベンツのリコール問題からあれこれ書く

こんにちはTです

今回はメルセデスベンツが11万台を超える自動車をリコールすることについて書きます

 

リコール対象となったのは日本国内で販売された34車種で11万2261台にもなっています

なぜこれほどのリコールが発生したかと言うと、日本向けに開発された右ハンドル車の電動パワーステアリングの制御プログラムに不具合があり、システムが故障した場合にハンドル操作が重くなり小刻みに動いたり、最悪の場合は操作ができなくなります

なのでベンツは対象の車を持つオーナーに対してダイレクトメールを送るなどして、事故が起こらないようにリコールを進めています

 

日本は左側通行の右ハンドルが一般的で、今回リコールになった自動車も日本向けの自動車なのですが、これは世界的に見たらかなり特殊な道路交通法になっています

なぜ日本がこのような道路交通法になったかを調べると、どうやら日本では自動車が普及する以前の馬車の時代から左側通行が義務化されていたようで、1881年(明治14年)に道路の通行方法を警視庁が「人力車がすれ違う場合には左に避ける」ようにと通達したことが始まりのようです

 

また世界全体で見ると左側通行と右側通行を採用する国はおおよそ1:3ぐらいだと言われており、左側通行をする国として有名なイギリスや旧イギリス領であったオーストラリアやニュージーランド南アフリカ周辺諸国、インドと東南アジアなどは日本と同じ左側通行です

こうして世界全体は左側通行と右側通行に分かれていったため、それぞれが運転しやすい右ハンドルと左ハンドルに分かれていったのかと思いますが、それもどうやら違うらしく人類全体に自動車が普及した20世紀初頭は、通行方式の左右を問わず右ハンドルが一般的だったようです

その理由としては自動車が普及する以前の交通手段として一般的であった馬車を操る人が、右手でムチを扱いやすいように車体の右側に座っていたため、この慣習が右ハンドル車にも引き継がれたと言われています

 

ならなぜアメリカなどで販売されている自動車では左ハンドルが一般的になったかと言うと、フォード車が開発した人類初の大量生産車と言われている「T型フォード」が左ハンドルだったからです

右側通行が一般的な国の場合は左ハンドルに男性が座りながら運転しており、助手席には女性が座っているようなことが多かったのですが、その場合は右側通行の道路から歩道へ自動車から降りる際に助手席が右側にあった方が安全に降りることができるため、こういった理由もありながら左ハンドルが一般的になったようです

 

世界中の道路交通法やハンドル車について調べてみて思ったこととしては、各国の歴史やその時代に影響力が強い大国や大手企業などのパワーバランスによってルールが決まっているのだなーと感じました

また現在もアメリカのアップル社が開発したスマホが一般的な携帯端末になっていたりするように、なんやかんや言ってもアメリカの国力はまだまだ凄いのだなとも感じる話題でした