こんにちは!両津です!
今回は、スイスとイタリアが気候変動による氷河の融解を受けて、国境線の一部を変更する事についてです。
変更されるのは、アルプスの名峰マッターホルン付近を走る国境の一部でツェルマットや人気スキーリゾートなどの周辺になります。
両国が国境を変更する理由として、国境線の大部分が氷河や雪原が大半を占めており、それを利用して氷河の稜線や万年雪のある地域を目印に国境を引いていましたが、温暖化による氷河の融解により自然境界線が移動し少しずつスイスの領土が拡大しているので、両国は昨年に国境線の修正が必要だと合意しました。
そのほか昨年5月に両国の合同委員会が作成した国境線の変更に関する協定案は、経済的利益に基づいて作成されていて国境を明確にすることで、特定の自然地域の維持管理責任をどちらが負うかを両国が判断しやすくする目的もあります。
正確な国境変更は、両国が協定に署名した後に実施され公表されますが、イタリアはまだ手続き中なので変更されるのはもう少し時間がかかりそうです。
両国がある欧州は温暖化が世界で最も速く進行している地域とされていて、特に氷河はその深刻な影響を受けていて、スイスで昨年消失した氷河は4%と、過去最大だった2022年の6%に次ぐ割合を記録していて温暖化がこのまま進めばアレッチ氷河ような大きな氷河は、数十年以内に消滅する可能性が出ています。
そのかわりに氷河の融解で、昔の登山家の遺体や墜落した飛行機の残骸など多くの発見がされるなど副産物が起きていますが温暖化が進めば氷河融解による影響は国境線の変更だけでなく海面上昇での島嶼国家などの水没や生態系の破壊に繋がっていくので温暖化が少しでも緩和される様にしないと危険だと感じました。
担当者 両津