花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

中国はどこを目指すのか?

 こんばんは。

 今日も遅くなりました。

 

 今日は、日本ではなく、中国の議会(全人代)が始まったことに注目したいと思います。(日本の国会についてはまた後日)。

 

 昨日(5日)開幕した全人代で、今回限りで引退する李克強首相が行った政府活動報告では、リスク防止・解消と景気回復を目指すことが述べられていて、内需拡大財政支出などによって経済の立て直しを進める方針が示されました。そのうえで、今年の経済成長率は5%前後を目指すことが表明されました。

 昨年は5.5%が目標だったので、引き下げとなります。この数値は、IMF国際通貨基金)の成長率の見通し(5.2%)よりも低いです。

 去年は、ゼロコロナ政策の影響等で目標を大きく下回ったため(3%)、今年は達成しやすい目標設定にしたのではないかと報道されています。

 ただ、低めに設定した成長率も、達成にはいくつもの壁があるようです。例えば、中小企業は厳しい状況に置かれていて、地方政府も財政が厳しいようです。報告では、これらも踏まえた経済政策の方針を8つ挙げています。具体的には、アメリカとの対立への対応や外国投資の呼び込み、不動産問題への対応などが主なものとなっているようです。ただ、これまで経済政策を担ってきた閣僚の多くが今回の全人代で退任するため、習近平指導部3期目がこの方針に沿ってどうかじ取りをするのか、注目されるところです。

 

 その他に、コロナに打ち勝った(ゼロコロナ政策を昨年末から緩和したこと等には触れず)、台湾独立に断固反対(平和統一を目指すと主張)、などが報告されていました。

 また、予算案も報告されましたが、報道では国防費に注目が集まりました。

 こちらは、昨年より7.2%増加して1.5兆元余り(日本円にして30兆5000億円余り)となり、アメリカに次いで世界第2位の座を守っています。世界一流の軍隊を作ることを目指すとしていますが、当然、対アメリカ(と、アメリカと関係を深める台湾)も念頭に置いた軍備増強だと思われます。

 ロシアのウクライナ侵攻が1年を超えてしまいました。最近では、一部でロシアが攻勢をかけているという報道もあるようですので、中国の台湾侵攻もありうるかもしれないと思ってしまいます。中国にとってリスクは大きいですが。

 

 経済を立て直し、軍備を増強し、さて、中国は、異例の3期目に入る習近平氏は、その先どこを目指すのでしょうか?アメリカをも凌駕して、世界最大の国となるのでしょうか?そこを目指すことで様々な軋轢を生じ、世界がさらに不安定にならないことを祈りたいです。

 

 平和な世で最期を迎えたいチャリ通の爺でした。