経済産業省は14日、半導体素材大手のSUMCOが佐賀県に新設する工場に対し、最大750億円を助成すると発表しました。
SUMCOは、半導体の材料となるシリコンウェーハを製造・販売している会社で、同事業において世界シェア約3割を占めるなど、国際的な競争力を持っています。
政府は、日本企業が得意とする半導体素材の生産を支援することで、国内の製造基盤を強化し、半導体のサプライチェーン（供給網）強化を図る狙いです。
「シリコンウェーハ」は、高純度のシリコンから作られ、半導体デバイスの材料となります。スマートフォンやパソコン、テレビ・エアコンなどの家電製品、車や電車といった乗り物に至るまで、ほとんどの電子機器には半導体デバイスが使われていますが、高性能な電子機器が普及してきた背景には、シリコンウェーハの高品質化と低コスト化がありました。
半導体不足の影響で、新しく販売されるスマートフォンの性能（CPU性能）が伸び悩んでいる現状を、打開してくれることを期待しています。
担当：来週の健康診断が不安なZ
