こんにちは!両津です!
今回は、西アフリカのニジェールで起きたクーデターやその影響についてです。
26日、大統領警護隊が首都ニアメーの大統領公邸を封鎖しバズム大統領を拘束・監禁しその日の深夜に国営テレビで部隊トップのチアニ将軍を指導者とする政権を発足を発表しました。
その後、軍事政権はゼイン元財務相を首相にし政権の既成事実化を図るなどしていますが、多くの周辺国・米国などはバスム大統領のみを正当な国家元首だと表明していて解放する様に求めています。
西アフリカではクーデターが「ドミノ倒し」の様に広がっていて、理由としてはサヘル地域ではイスラム過激派などがおり旧宗主国のフランスが部隊を派遣しましたが攻撃がおさまらず対応が不十分だとして反仏・反政府の感情が高まって起きてしまった為と思われます。
クーデター後、それぞれの国はフランスを追い出しロシアの雇い兵組織ワグネルを迎え入れていてロシアに接近していて、ニジェールでもワグネルに支援を求めて街中では反仏デモの中「ロシア万歳」などロシアへの支持が高まっています。
今回のクーデターによる世界への影響としてはニジェールは原発の燃料であるウランの数少ない産出国で、EUは主要購入国で輸入していましたが、今回のクーデターにより供給が寸断される可能性があり他から輸入しようにもロシアが各地のウラン権益を握られているので今後ウランの価格上昇するなどエネルギー問題が悪化すると思われます。
他にもアメリカは、対テロ対策やロシアの影響力拡大を防ぐ為の重要拠点としていて、ニジェールに無人航空機の基地を建設配備していますが軍基地の一部を借用しているのクーデター部隊が使用を認める可能性が低く閉鎖になれば大きな痛手になります。
またクーデターかと思い調べて見ましたが、エネルギー問題やロシアの影響力拡大・欧米への影響など色々と起きていて他にもECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)が待機部隊を準備して場合によっては軍事介入も辞さないとする構えを示していたりなど思っていたより危険な状態だったので今後注目してどう変化していく見て行こうと思います。
担当者 両津