花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

スウェーデン、NATO加盟決定!!

 こんにちは!両津です!

 

 今回は、スウェーデンNATO加盟が26日に確定した事についてです。

 

 スウェーデンは、約200年近く中立・非同盟政策を続けていましたがロシアによるウクライナ侵攻を受けて一昨年に同じ中立のフィランドと一緒に20225月に加盟申請を行なっていて、両国とも基準を満たしているのでNATOとしても翌月の首脳会議で加盟させ結束を強化したい考えがありました。

 

 しかしトルコがテロ組織に指定しているクルド人武装勢力の問題で、ハンガリーは親露よりのオルバン首相が反対した為、なかなか加盟出来ずフィランドも同様に2カ国が反対していて加盟出来ずにいましたが去年の3月に両国が承認した為4月に加盟する事が出来ています。

 

 ですがスウェーデンは変わらず反対されていて追い討ちをかけるように、イスラム聖典コーランの焼却などが起きていたので加盟は絶望的だと思われていました。

 

 ところが先月にトルコが長い交渉の結果、米政府からF16戦闘機40機の売却とスウェーデンのテロ対策強化などを受けて承認。

 

 ハンガリーもトルコ議会が承認した翌日にオルバン首相が容認姿勢を示し先週の首脳会談でスウェーデン製戦闘機グリペン4機の売却を含む防衛分野の協力を取り付け、26日の議会で賛成多数で承認され申請から19ヶ月を経てようやくスウェーデンNATO加盟が実現されました。

 

 加盟が決まった事でNATOはロシアが戦略的に重視するバルト三国を防衛する際に、今まではロシアとベラルーシの間にあるスバウキ回廊を遮断されたら陸路で部隊を派遣出来ませんでしたが、バルト海制海権を取る事で海上経由で応援部隊を上陸させる事が可能になります。

 

 制海権の取得も、スウェーデンが今までロシア軍と対峙してきた経験の蓄積があり、潜水艦や戦闘機を自国で開発・製造出来るなど頼もしく、去年12月に米軍の北極圏にある基地を利用出来る様に防衛協定を締結しているのでロシアが軍事利用を進めている北極圏の安全保障にも繋がるので対露作戦を有利に進める事が出来ます。

 

 ですが加盟を喜んでんいる場合でもなく、26日にパリで開かれたウクライナ支援を協議する欧米の首脳・閣僚級の会議で会議後にマクロン仏大統領がウクライナに欧州諸国の部隊を派遣する可能性が議題に上がったと明らかにしていて、大統領も「現時点では一致していないが選択肢としては排除しない」と述べています。

 

 もしNATO加盟国が派兵を行えば核戦争への危機に直面する可能性が高くなりますが、実際に派兵が検討される可能性は低く他の西洋諸国の首脳らは派兵に対して否定しています。

 

 ロシアも派兵すれば露軍との衝突は避けれないと強く牽制していて、ロシアとしても避けたい事態だと思いますが侵攻から2年が経過して各国の支援疲れや兵員不足・徴兵逃れなどが起きているのでこのままだとウクライナが敗れる可能性があり、もしそうなれば今度はバルト三国が標的にされる可能性があり中国や北朝鮮・イランの問題もあり厳しい状態です。

 

 その他、加盟に反対していたハンガリーやトルコの様な親露政権・自国優先主義の国がいる事で、NATOEUは足並みが揃えられない状態になっています。

 

 それ以外にも11月に決まる米大統領選で、トランプ氏が勝利すれば十分な軍事費を負担しない加盟国は防衛しないと発言していて、NATO離脱も考えていると思うので当選したら「米国対欧州」が起きてしまい相手に攻撃する機会を与える事になると思うのでないかもしれませんが現状を打開する方法がないかなと思ってしまいました。

 

 担当者 両津