一日遅れましたが、こんにちは。
昨晩、ハンガリーのブタペストで開催されている世界陸上で、北口榛花選手が女子やり投げで世界一になりました!!
昨年の世界選手権では銅メダルを獲得していて、今シーズンはポイントでも記録でも世界ランク1位でした。まさに実力通り、といったところでしょうか?
体格で不利な投てき種目で、日本人がメダルを取れることはめったになく、女子では前回の自身の銅メダルが世界大会史上初のメダルでしたが、今回は世界一となりました!男子でも、鉄人室伏広治がハンマー投げで金、銀、銅を複数個取りましたが(ハンマー投げはテクニックも必要なので、ちょっと特殊です!)それ以外はやり投げの銅メダルが二人だけでしたので、北口選手がいかにすごいか、少しでも感じていただけたら、と思います。とにかく、おめでとうございます!
さて、タイトルに戻りますが、アメリカ時間の昨日、FRBのパウエル議長が「さらに利上げする用意がある」と発言しました。
具体的には、インフレはピークから下がっているものの、このまま下がり続けるかどうか見極めが必要、経済指標はいくらか改善傾向を示しているが、引き締めすぎると不景気になるかもしれず、慎重にさじ加減を見極めているところである、というものでした。
前回のFRB会合後の会見で、経済指標を見て判断する、と、利上げを明言しませんでしたが、後日公開された議事録でインフレ継続を懸念する声が多かったことが明らかになっていて、利上げがありそうだ、という見方が強かったと思われますが、この発言を受けて、またまた市場が敏感に反応しました!
円相場は今年の最安値を更新し(1ドル=146円台後半)、ダウ平均株価も一時300ドルを超える値下がりに転じました。ただ、こちらは買い戻しが進み、結局前日比250円弱の高値となりました。その理由は、利上げはされるが、金融引き締め感はあまりなさそう、というものでした(データ次第、という発言をやや楽観的にとらえたようです)。
ところで、金曜の議長の発言はその日のうちにアメリカの株式市場に影響を及ぼしましたが、時差の加減で日本はすでに週末に入っていました。ですので、週明け、明後日の東京株式市場がどう反応するか、ということが気になるところです。
が、パウエル議長の発言より前にすでに、アメリカの金融引き締めが長期化することへの警戒感から円安が進んでいました。株価も同様に700円以上(終値は660円余り)値下がりしていました。これは、パウエル議長が利上げを表明するのでは、ということからの動きで、アメリカの経済指標(個人消費、雇用など)が比較的良い数値を示したことからきています。
ということで、アメリカ市場と同様の動き(冒頭値下がりするが、後半は買い戻す)がみられるかもしれません。
また、市場に影響を及ぼす可能性のある予定にも目を配る必要があります。来週月曜には日本の月例経済報告、火曜には日本の有効求人倍率、そして木曜には、アメリカの個人消費支出、そして中国の購買担当者景況感指数が示されます。それぞれ、予想より良いか悪いか、どれくらいの差があるか、市場はどちらを見越していたのか、ということが、影響を予想するポイントの一つとなるのではないでしょうか?
月例経済報告に関しては、ガソリンの値上がり、東京の消費者物価指数(先月より少し縮小)、スーパーの売り上げ(5か月連続前年同月より増加)白物家電出荷額(減少)など、様々な状況を鑑みたものになるでしょうが、お盆の旅行状況、外食増加など、良い材料も多く感じます。一方、大雨や台風などの災害、あるいは猛暑などが経済にどれだけ影響するのかも気になるところです。
さらに、先日始まった処理水放出も、それに伴う様々な動きが経済に大いに影響を与えることが想像されます。
これらを踏まえ、週明けの市場の動きを注視していこうと思います。
バタフライエフェクトを思わぬところで感じている、チャリ通の爺でした。