こんにちは!両津です!
今回は、アメリカのUAW(全米自動車労働組合)が15日から大手自動車メーカー3社に対してストライキを行っている事についてです。
現在アメリカでは、長引くインフレの影響で生活が厳しくなったり、働きた方や待遇を見直す風潮が高まっていて労働組合が賃上げなどを目的としたストライキが色々な業種で広がっています。
今回のもその一つでUAWが「ビック3」と呼ばれる自動車大手のGMやフォード、クライスラーの3社との間で4年一度の労働条件などの協議を7月に行いましたが交渉が纏まらずストライキが起きました。
交渉ではUAWがインフレや部品数が少ないEV化での雇用減少を警戒して4年間で労働者の時間当たり賃金を40%引上げなどを求めましたが経営側は20%と要求を下回っていて、期限になってもUAW側が妥協しなかったからです。
ストライキは15日から3社に所属している組合員が同時に3つの工場に限定して行われていましたが、23日に継続していた交渉がフォード以外、進展していないのでフォードを除く2社の38施設を新たに対象にして約1万8000人が参加しています。
ストライキの影響で、既に部品不足で生産が一時停止している工場があり、もし更に長期化してしまえば自動車が品薄になり値上がるなどインフレの一因になってしまい経済全体に影響してしまうなど悪循環になっています。
バイデン大統領はUAWが支持基盤なので、次回の大統領選に向けて財政支援を行うなど配慮していますが脱炭素の為に急激にEVシフトしているのでストライキの原因の一つになってしまっていると思います。
26日にミシガン州のUAW本部を訪問して支援を表明する演説を計画していますが、2024年度予算(23年10月〜24年9月)で共和党強硬派がつなぎ予算に反対するなどしているので財政支援など大丈夫かと感じました。
日本では少ないですが、世界では急激な物価上昇に対する賃上げのストライキが頻発しているのでどうにかこの悪循環を解決出来ないかと思いました。
担当者 両津