こんにちは!クマ子です。
いつも記事を書くにあたり、今日本を取り巻くニュースは何かと調べてみるのですが、この一週間は豪雨による水害が発生したり、ついに新紙幣が発行されたりと大きな話題が大きかったですね。
前回、海外での選挙について取り上げたので、今回は別ジャンルの話題にしようと思ったのですが、TIME誌の表紙を見た途端に今回はアメリカの大統領選挙について記事にしようと決めてしまいました。
そのくらい、今回のTIME誌の表紙のインパクトは物凄いものでした。
まず、TIME誌とは?というところから簡単に説明すると、TIMEは1923年にニューヨークで創刊された、世界初のニュース雑誌で す
発行部数は368万部を誇り、世界200か国、2000万の人が読む世界最大の英文週刊ニュース紙と言われています。
表紙は国際的にその時話題になっている人物が飾り、日本の岸田首相も表紙に採用されたことがあります。
さて、そんなTIME誌の表紙です。
話題の表紙を語る前に、普段の表紙はどんなものかとバックナンバーを見てみます。 黒やグレー等シックな色合いを背景に、表紙を飾る人物が大きく写っていて、すごくシンプルでお洒落です。
掲載されている記事について簡単な記載もあり、この辺りは日本の雑誌と同じような構図です。
特に奇抜さは感じられません。
では今回TIME誌が発表した新しい号の表紙はどんなものなのか。
まず背景は赤一色です。
そしてでかでかと人物は写っていません。 右端に、枠外に向かって歩く小さな人物がいます。バイデン大統領です。
そして「TIME」の誌名の下に白字で『Panic』。これだけです。
記事についての文章も一切ありません。
実際に見て頂いた方が早いのですが、すごく目を引くデザインです。 そして、強いメッセージが秘められている様に感じられます。
なぜこんな表紙が作られたのでしょうか?
これは、6月27日夜にアメリカの南部ジョージア州アトランタで行われた、バイデン大統領とトランプ前大統領のテレビ討論会を受けてのものです。
90分に渡った討論では、インフレやウクライナ情勢、移民政策など今のアメリカでの主要な政策について論戦を繰り広げました。 討論のやり方は、互いに「自分はこんな実績がある。だが相手だとこのようなひどい結果になるだろう』と相手を批判していく様な形式で、正直どれだけ口が立つかが鍵という印象でした。
バイデン大統領もそれなりに応戦してはいます。
ただ、トランプ前大統領が得意のマシンガントークを繰り広げる中、声はかすれ口ごもることも多く、しまいには虚ろな表情でぼんやりとしている様子もあるなど、思わず『大丈夫?』と心配してしまう場面が多数あったのです。
それを受けての今回の表紙です。
バイデン大統領が枠外に向かって歩くのは、まるで『退場』を意味しているように思えてきます。
『Panic』は?アメリカ国民の感情を表したようにも見えるし、Panicという言葉自体に『内患外禍』という意味があるそうで 『認知症とか大丈夫なの?』という意味合いもこもっているのではないかという声もあります。
つまりこれは風刺画なのですね。
このデザインが採用されてしまうのがまさに自由なアメリカという感じがします。
でもそれだけアメリカ国民には今回のバイデン大統領の姿は衝撃だったのでしょう。『私達の国のトップは大丈夫なの?』という大きな動揺が形になっていることが伝わります。
今回のテレビ討論会で一気に問題となったのは、バイデン大統領の『健康不安』です。
実際、バイデン大統領は選挙戦から撤退し、民主党は直ちに他の有力な候補者を上げた方が良いという社説が各誌で出てきています。
バイデン大統領は81歳。何かしら身体に異変が起きてきても、おかしくはない年齢です。
ただ、それ言うならトランプ前大統領も78歳。うーん・・・高齢には変わりありません。
とはいえ、この時期からバイデン大統領に代わる知名度の高い候補者を見つけるのはなかなか困難であり、
巨額の選挙資金を集めることも難しいのではないかと言われています。
おそらくこのままバイデン大統領が大統領戦を戦っていくのだと思いますが、どこまで健康不安を払しょくしていけるのか、気になるところです。
アメリカの大統領選は、日本に与える影響も相当大きいので動向をしっかり見ていきたいと思っています。
(クマ子)