こんにちは!両津です!
今回は、19日に発生した世界規模のコンピュータ障害についてです。
障害が起きたのは、WindowsPCで重大なエラーを検出し処理を続行できなくなったことを示す「ブルー スクリーン オブ デス」(BSOD)が表示され再起動をしてもループして正常に機能しなくなるシステム障害が起きました。
原因は、セキュリティソフトを手掛けその分野でトップのシェアを誇る米クラウドストライク社のソフトウェア「ファルコン」のアップデートの際に不具合があったことで、Macなど他のには影響はありませんがMicrosoftによると同社のソフトを使用している約850万台のWindows端末に影響が出ていてこれは全Windows端末の1%未満としています。
この障害により国内外で影響が広がり、空港・飲食・小売・病院・銀行など重要なインフラを含む様々な機関・企業が被害を受け、更にこの問題に便乗してのフィッシング詐欺や復旧ツールを語ったマルチウェアが急増する事態になっています。
これに対してクラウドストライクやMicrosoftは、協力して事態の対処にあたる事で少しずつ復旧していますが遅れている所もあり解決には数週間はかかるとされていて、これによる経済損失は10億ドル(約1600億円)超える可能性があり専門家などは今回の障害を「史上最悪のIT障害」だと呼んでいます。
障害があった端末が1%未満なのにここまで影響が広がった理由として、コロナ禍で在宅勤務が広がりセキュリティ対策でシェアが高いクラウドストライク製品が多くの重要なサービスを行っている大手企業などに導入されたりたった1%でもWindowsが世界のパソコンの70%に搭載されている為だとされています。
今回の障害で、相互接続されたネットワークの脆弱性や特定の1社にシステム・セキュリティなどを依存し場合の危険性、たった一つのソフトウエアの不具合が広範囲に影響、デジタル技術の過度の依存など色々と浮き彫りになったので対策していかないとサイバー攻撃などの人為的な事が原因で同じ様になってしまうと思いました。
担当者 両津