こんにちは!両津です!
今回は、長年断行状態のエジプトとイランが和解する可能性が出てきた事についてです。
イランの最高指導者ハメネイ師は5月29日、テヘランでオマーンのハイサム国王と会談し、仲介役とされるハイサム国王が関係正常化を求めるエジプトの意向を伝え、ハメネイ師が「歓迎する。問題ない」と応じました。
不況にあえぐエジプトはイランなどとの経済関係を、米国の経済制裁に苦しむイランはアラブ諸国との関係強化の足掛かりをそれぞれ期待していると見られます。
1979年のイラン革命で成立した現体制は、イスラエルと平和条約を結んだエジプトと断交しその後、2012年にエジプトでイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領が就任すると両国は接近しかし、モルシ政権がクーデターで打倒され、14年にシシ政権が発足して以降、関係正常化に向けた動きは止まっていました。
今年に入って中東で対立していた国々の正常化の動きが急速に進んだ事が、エジプトとイランの関係にも影響を及ぼしたとみられます。
また、イランとエジプトは共に中国やロシアとの関係を深めており、こうした点も正常化の動きを後押しした可能性がある。
エジプトのアラブ調査研究センターのハミ・スレイマン所長は、イランにとってエジプトとの和解は「アラブ諸国との関係改善への突破口になる」と強調、不況を脱したいエジプトとしては、イランやイランが影響力を持つシリア、レバノンなどとの経済関係強化が視野にあります。
ただ、スレイマン氏は、民兵組織を含む親イラン勢力の中東地域での影響力拡大をエジプトは依然懸念していると指摘、関係を改善しても、維持できるかは「イラン次第だ」と語りました。
今回ので関係が改善されて経済が回復に向かうのは良いですが中東、アフリカの国々が中国、ロシアとの関係を深めているいるのでそこは危険だと感じました。
担当者 両津