こんばんは。
梅雨が明けて夏本番、今日の大津市は猛暑日だったそうです。暑かったですが、少しからっとしていて、盛夏の空気ではないようでした。というのも、今は北からの高気圧に覆われているからのようです。来週以降、南の高気圧が強まり、夏の空気になることでしょう…
そんな暑い日ですが、日本の株は冷え込んで値下がりし、また円安が進みました。
円安?なんか、先週は円高、と言っていた気が…
そうです。先月末には1ドル145円台まで円安が進んだのに、先週は137円台まで円高になっていました。そして今週は、今日の時点で140円台までまた円安になっています。
今日の円安は、アメリカの失業保険の新規申請数が予想を下回ったことから、労働市場が落ち着いているとみなされ、経済が好調を維持していてインフレが進むことを懸念しているFRBが利上げをするのでは、ということと、日銀が金融緩和を修正する見込みが薄くなったことで、日米の金利差が意識されたことが要因と報道されています。
それにしても、経済指数の予想が上回った、下回った、ということがこれだけ金融市場を変動させるのはなぜなのでしょうか?
経済指数の予想はそれぞれ根拠があるので、予想を上回ったり下回ったりした場合、その先もかなり正確に予想できます。
今回、失業保険を申請する人が予想より少なかったことで、失業者が減った(増えなかった)、つまり仕事がある、ということは景気が良い、と予測できるということでしょう。景気が良ければ給料が増え、物が売れて物価が上がる、つまりインフレが再び進行すると考えるのも自然な流れで、インフレが進むことで物価が上がりすぎて景気に水を差しかねないと懸念するFRBが、物価上昇を抑えるために利上げすることが予想されるということになるわけでしょう。
そうなれば、金利を抑え続けている日本との金利差がまた開くと考える人も多いわけで、追い打ちをかけるように、金融緩和から方針転換するのではと言われていた日銀が、金融緩和を修正しないのではという報道が流れたので、金利差で利益を上げたい投資家としては、金利の低い円より金利の高いドルが欲しくなったということですね。
これは私の個人的な考えですが、資本主義社会で利益を求めようとするのは当然の行動だと思います。資本主義でなくても、儲けたい、と思うのはそもそも人間の性ではないでしょうか。
世の中お金がすべて、とは思いませんが、重要であることは間違いないでしょう。だから人は働くし、稼げる仕事に就くために勉強もするでしょうし、手持ちのお金を増やしたいと思うからこそ投資もするのだと思います。
そのような人間の心理が、実際にはわからない未来を何とか予想して儲けよう、損しないようにしよう、と考えさせるのでしょう。だから予想が当たる外れるで一喜一憂しますし、振り回されてお金や株の売り買いに走り、市場が揺れ動くのでしょう。
あるいは、そのような投資家の動きをも予想し、それを利用して市場を思うように動かし、それに乗じて利益を上げる、ということもできると思います。
投資で食べていけるようになるには、このようにいろいろ考えなければならないわけで、働くよりもしんどいかもしれません。
楽して稼げる方法はやはりないと思います。そういう仕事は危険だったり犯罪に加担したりしますし、投資は儲けが多いほど損失のリスクも高まりますし、そもそも知識や情報収集や分析ができなければ儲けられません。
身の丈に合った稼ぎ方で生きていく人生もあれば、一獲千金を狙う人生もあります。自分の人生、自分で決めて進んでいきたいものですね。
肝が小さく、ばくちを打てない小心者のチャリ通の爺でした。