花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

日本はこのまま衰退するのか、それとも…?

こんばんは。今日は、天気はすっきりしなかったですが暖かかったですね。明日はまた寒さが戻り、来週はまた暖かくなるそうで、体を合わせるのも大変です。体調をしっかり管理しましょう。

 

この1週間の市場、まずは株価からいきます。

先週、内田副総裁の発言を受けて値上がりしましたが、その後も多少下がることはあっても基本的に値上がりが続き、今日はついに38000円台で終わりました。年始からずっと値上がりが続いていますが、アメリカ経済が好調であることと、海外投資家が中国から鞍替えしたことが主な要因のようです。

円相場は、円安がさらに進み、火曜からずっと150円台を維持しています。こちらはアメリカの金融引き締め継続、日本の金融緩和解除先送り感が影響しているようです。

ですが、内閣府が公表した昨年10月~12月のGDPは、前期より0.1%マイナス、年率換算0.4%マイナスと、市場の予想を下回り、年間ではドイツに抜かれて世界4位に落ちました(ドル換算で)。

内訳をみると、輸出(インバウンド含む)は増えたものの輸入も増え、さらに個人消費や設備投資がいずれもマイナスとなっています。また、雇用者報酬(所得ですね)は実質で下落が続いています。

これを見ると、決して好調とは言えない日本経済の現状を、株価は正しく反映していないように感じてしまいました。

 

今日は、このGDPについて、もう少し触れてみます。

IMF国際通貨基金)の予想では、2年後の2026年には、インドが日本を上回るとされています。

インドの成長には目を見張るものがあり、ある程度は納得できます。

ただ、日本より上位の国の経済状況も芳しくなく(中国は以前触れた通り、不動産不況などで経済成長が滞ってきており、ドイツは景気が後退している状況、アメリカはまずまずですが、金融引き締めの影響などが景気に響く可能性がありそうです。また、円安が行きすぎ、と言われているので、これが適度な円高ドル安に修正されると、日本がまた世界2位にある可能性もありそう、という記事もあります。

とはいえ、私たちが実感している通り、個人消費はマイナスとなっているのも事実で、賃上げが物価上昇に追い付いていない状況は変わっていないようです。

これから春闘が進みますが、大企業を中心に賃上げがどこまで進むのか、そしてそれが物価上昇を上回っているのか、というところが重要になってくると思われます。物価上昇より賃上げ幅が大きければ、個人消費も増え、景気も上向いていくでしょうから。

 

そして、GDPが伸びなかった要因の一つに挙げられているのが、生産性の低迷、です。

1時間当たりの生産性は、OECD加盟国38か国中30位で1970年以降最低、一人当たりの生産性はさらに低く31位、いずれもトップのアイルランドの3分の1となっています。

特にサービス業は、デジタル化や省人化が進んでいないと言われているそうです。それが日本特有の「おもてなし」を生んでいる、という一面もありそうですが。

また、潜在成長率、という数値も、バブル期には4%台だったのが、バブルがはじけてから1%前後、リーマンショックの時はマイナスとなりました。その後も1%を大きく上回ることはなく、むしろ1%を下回っていて、とにかく成長していないことがよくわかります。

これらのことからも、今のままでは日本の経済の先行きは決して明るくないと感じます。これから社会を退いていく私たち中高年に代わり、これから社会を担う若手、学生の皆さんは、あまり達観せず、失敗するリスクを恐れず思い切って目新しいことに取り組み、閉塞感漂う日本経済を打破してほしい、と思いました。

 

終活ならぬ引き活(引き際に向けた活動)を考えなければ、と思うチャリ通の爺でした。