こんにちは！両津です！
今回は、北朝鮮の友好国であるキューバが韓国と国交を樹立した事についてです。
キューバは1959年のキューバ革命を機に韓国と国交を断交し、60年に北朝鮮と国交を樹立、反米の社会主義国同士として「兄弟国」と称されるほど緊密な関係を築いていました。
しかし、韓国が2000年から国交正常化を求めそれ以来、経済・文化面での交流を深めるなど関係改善に向けて動きましたが、文在寅政権時に親北朝鮮的な政策が行われたため一時停滞してましたが現在の尹錫悦政権で強く推進され妨害されないように水面下で交渉して今回、正式に樹立されました。
それぞれの思惑としてキューバ側は、米国の経済制裁による影響で物資が不足している中、アメリカ大統領選でトランプ氏が再選する可能性が高まり前回のように制裁強化が行われるかもなので韓国と国交樹立して輸出拡大など悪化している経済の好転に繋げて行きたい為だと思います。
他にも韓国人観光客の増加や韓流コンテンツの拡散などの文化交流も影響していると感じます。
逆に韓国側は、国交樹立して北朝鮮との連携を崩し北朝鮮の更なる孤立化を図るのとキューバは蓄電池に使うニッケルやコバルトなどの資源が豊富なので、サプライチェーン構築の協力相手として潜在力が大きく新興市場になり得る可能性がある為です。
外交関係では、中南米・カリブ海地域国の中で唯一国交がなかったキューバと繋がる事で、韓国の中米、南米への外交強化になりこれで国連加盟国で国交がないのはシリアだけになっています。
友好国が主敵に国交を開いたのに対して北朝鮮は、それに反応を示しませんでしたが金正恩総書記の妹である金与正党副部長が翌日に日朝関係の改善を呼びかける談話を発表していて
・拉致問題は既に解決済み
・北朝鮮への敵対意識をやめる
などをするのであれば岸田首相が平壌を訪れる日が来るかもしれないとしています。
これは岸田首相が９日の衆院予算委員会で、金正恩総書記との首脳会談の実現に向け「私自身が主体的に動き、トップ同士の関係を構築していくことが極めて重要だ」と答弁したことを受けたものだと思われています。
受ければ日朝首脳会談の実現に動けますが、要求している事はとても受け入れられるものではないので、日本にアプローチして日米韓の連携に揺さぶりをかける狙いがあると思います。
これに対して日本政府は談話の意図を慎重に見極める必要があるとして、情報収集と分析を進めるとしています。
北朝鮮は財政難で在外公館が減少するなど外交拠点の弱体化が進む中、今回の件が起きましたが日本に揺さぶりをかけるなど対抗していて今回ので徐々に孤立化は進むと思いますがロシア、中国、イランと繋がっている限り勢いは止まらないと思いました。
担当者 両津
