花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

国を守るためにも必要、かな?

こんばんは。日中はかなり暖かさを感じる日もあれば、10℃に届かない日もあり、寒暖差が春を感じさせる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

まずはこの1週間の市場の動きです。

先週末のアメリカの雇用統計が、円、株双方に影響を及ぼしました。

失業率が予想に反して上がったため、人手不足(インフレの要因)が和らいだ、ということはFRBが利下げする、という見方から、例のごとく金利差縮小が意識され、円はこの1週間でさらに2円ほど円高となりました。

これに対し、日銀の植田総裁が、12日に個人消費が弱い、という趣旨の発言をしたことで、日銀の金融緩和修正が遠のいたと市場は感じ、じりじりと円安が進み、結局先週の木曜とほとんど変わらず148円をわずかに切って終わりました。

株価は、回復傾向がみられず、今週月曜には一時1100円ほど値下がり、その後もじりじりと値下がりして(今日は少し回復しましたが)、こちらは先週木曜と比べると800円ほど(2%以上)値下がりしています。

ご存じの通り、昨日は春闘の集中回答日でした。大手企業は軒並み、満額回答、もしくは要求以上の回答、と、着実に賃上げをしています。

ただ、それが中小企業にも広がるか、というと、難しい気がします。

先日の日産、コストコの、いわゆる下請けいじめ(代金の減額や返品など)が表ざたになりましたが、氷山の一角、と言われています(実際、そんな気はします。運送業に携わっていた時、よくありました)。そんな中で中小企業が賃上げできるか…今年の春闘のポイントともいえそうです。

また、来週には日銀の金融政策決定会合が開かれます。春闘の動きを受け、金融緩和政策が転換されるのか、経済界が注目するところです。

 

いつものように前置きが長くなりましたが、今日は、次期戦闘機の第三国への輸出容認で与党がまとまる、というニュースを取り上げてみようと思います。

今、日本で配備が進められているF-35は、アメリカ製の最新機で、なんと1機1億ドル(150億円)以上という話もあります。組み立ては日本でもできるそうですが、それでも高額、ということもあり、イギリス・イタリアと共同で次の世代の戦闘機を開発することにしたそうです。ただ、ある程度の数を作らないとコストも下がらないため、輸出が必要になります。英伊両国は輸出したいようなので、日本もそれに追随する必要がある、というのが今回の輸出容認の背景のようです。

ここで気になったのは、ちょうど1年ほど前、国産ジェット旅客機の事業断念、というニュースです。

三菱航空機が2008年から取り組み、試験飛行成功まではたどり着いたのですが、型式証明が取れなかったということで撤退したそうです。

型式証明、とは、自動車で昨今、不正で注目されていますが、航空機でも当然必要となってきます。安全性、騒音や排気ガスなどの基準を満たすことで取得できます。これが取得できないと、航空機として使用できません。車だと公道走行できない(ただの飾り!)ことになります。

第二次世界大戦の当初、日本の戦闘機は、ゼロ戦を筆頭に高性能でした。が、敗戦したことで航空産業はしばらく禁止されました。第二次世界大戦後は、ジェット機や大型旅客機、超音速機など、技術革新が一気に進んだ時期で、日本は完全に立ち遅れました。そのため、航空機製造のノウハウが乏しく、それが型式証明の取得不可にもつながったそうです。

ということは、共同開発、といえ、最新鋭の戦闘機が作れるものだろうか、と心配になります。もはやレーダーに映らないのは当たり前、全方向ディスプレイなど最新機器装備、さらに軍事機密もたくさん含まれると思われます。民間航空機とは比較にならない高い技術が求められる戦闘機を、今の日本の技術で作れるのでしょうか?F-35の次の世代の戦闘機を作る計画だそうですが…

 

開発には膨大な費用が掛かることでしょう。また、共同となると、権利などいろいろ問題が出てきそうです(兵器だけに余計に)。無事に開発できれば良いのですが。

ただ、中国やロシアなどとの関係を考えると、国防のために兵器は必要悪なのかも、と思ってしまいます。血税を、有効に使ってほしいものです。

 

あと何年、税金が払えるかわからないですが、払える限りは正しく払っていくので、政治家の懐に入らないようにしてほしい、と強く願う、チャリ通の爺でした。