こんばんは。暖かい(もはや暑い?!)日々と肌寒い日が繰り返している中で、桜がようやく開花したかと思えば、わずか数日で満開を迎えたところもあり、季節の進み方が不安定になっている今日この頃、体調管理をしっかりしていますか?
さて、この1週間の市場ですが、気候同様ふらふらしながらも、円相場は円安がじわじわ進み、株価はじりじり値下がりしています。
いくつか要因はありますが、3日前のシリアのイラン大使館へのミサイル攻撃で中東情勢がより緊迫化したことで、原油の先物価格が値上がりし、インフレの懸念が高まったのが、株価下落の要因の一つです。
また、日銀の短観(企業短期経済観測調査)で、大企業の製造業の景気が悪化したことで、景気の先行きへの不安が強まったこと、さらに年度替わりで利益確定を狙った動きなども、株価下落に影響しているようです。
また、アメリカの製造業の景気を表す指標が予想より良かったことから、アメリカの利下げが遅れそう、という観測も、円安を進める要因となっているようです。
さて、今日は、テスラの売り上げ減少、を取り上げようと思います。
電気自動車メーカーのテスラの今年1月から3月までの3か月の世界での新車販売台数が、前年同時期より8.5%減ったそうです。前年同期を下回るのはほぼ4年ぶりとのことで、テスラ側は、中東の情勢悪化とドイツでの工場火災(環境保護を訴える過激派による放火のようです)などによる生産の一時停止などが原因、としていますが、EV市場は世界的に需要が伸び悩んでいることのあらわれ、と言えそうです。
EV普及は、各国で(特に欧州で)推し進められてきましたが、やはり価格(初期だけでなく、ランニングコスト(=維持費)もかかります)と性能(長距離は走れない、重たいなど)がネックとなっているようです。また、中国が安いEVを大量に売りつけてきたことも、欧州でのEV普及を妨げる要因となっているようです。
そこで今、欧州で見直されているのが、日本のハイブリットだそうです。EV普及が推し進められ始めた当初、ハイブリット車のモデルチェンジを続けるトヨタは「オワコン」と評されていましたが、価格は手ごろ、性能もよく、バッテリーが切れてもガソリンさえあれば走れる、という使い勝手の良さなどが再評価につながっているようで、欧州の3台に1台はハイブリット、という話さえあるそうです。また、その流れで、エンジン車の新車販売禁止を緩め始めています。
ところが、そんな中で日本政府は、今になってEV普及を強く推しています。中国製のEVを締め出す動きが強まっている欧州やアメリカに対し、日本は補助金を増してまで推しています。
そもそもEVは本当に環境にやさしいのでしょうか?バッテリーのせいで重い(2~3割は車重が増すそうです)から、消耗品のダメージが大きい(部品やパーツ代がかかる)、雨に弱い(電気系統は確かにそうですが、これは中国製のEVだからかもしれないです…)から寿命が短い、ということは、製造時に大量に排出されたCo2を相殺できるほど使えない、という話もあるようです。
技術がもっと進歩して、ガソリン車のバッテリーサイズで何百キロも走れるようになれば、そして今のガソリン車と同等の価格になれば(どうも、中国製のEV以外は、テスラを筆頭に高級車価格となっています…)、ガソリン車からEVに置き換わる可能性も高まることとは思いますが…そう考えると、EVは脱炭素にならない、という主張をする環境保護団体も出てきて、先ほどのテスラの向上に放火する、などという過激な行動も生じるのでしょう。もちろん、過激な行動は決して良くありませんが。
本当に地球を守ろうと思うなら、文明の利器を捨てるべきなんでしょうが、一度便利を手にすると、人は簡単には不便な生活に戻れないものかもしれません。