こんにちはTです
今回はアメリカの学校で銃を乱射した生徒の両親に対して、禁固刑の有罪判決が言い渡された話題について書きます
その乱射事件は2021年に米ミシガン州の高校で生徒4人が殺害された事件であり、この事件で発砲した生徒の両親に対して裁判所は禁固10~15年の有罪判決を言い渡しました
罪状としては過失致死の罪が言い渡されており、アメリカで起こった学校銃撃事件としては犯行を行った生徒の親の責任が認められたのは初めてのことのようです
なぜそのような判決になったかというとアメリカでは教育機関などでの乱射事件が相次いでおり、有罪判決が言い渡された父親は自宅で銃や弾薬に自由にアクセスできる状況を作り出していました
また母親はこれらの武器の使用及び所持を美化していたそうです
アメリカでは2020年のデーターで年間4万人もの方が殺人、自殺、誤射などで亡くなっており3億3000万人の人口に対して国民が持っている銃が4億3000万丁と凄い事になっています
アメリカはそれほど国民に銃が身近なものになっており、また全米ライフル協会という巨大で力の強いロビー団体が存在しています
そして毎年起こってしまう乱射事件に対して主に民主党政権が銃の規制案を打ち出すと「銃が人を殺すことはなく銃を扱う悪い人間がいるだけだ。なので自分や大切な人のためにも銃を買って悪い人から身を守ろう」といった感じのロビー活動を行います
またこのロビー団体は共和党への影響力も強く、共和党の議員が銃の規制案に賛成すると選挙で落選するようにネガティブキャンペーンを行いもするようです
日本人の感覚からするとかなりやばいロビー団体に思えますが、このようなロビー団体がアメリカで大きな力を持つ背景にはアメリカ人にとって銃はある種の文化的なものになっているのかもしれません
有名な話としては銃による乱射事件が起きると全米で銃の販売数が大幅に増加することが知られています
これは全米ライフル協会が主張する銃によって自分達の身を自分で守るという考えが事件が起こるたびに広がるからだそうです
またアメリカではその辺のスーパーでハンドガンだけではなくアサルトライフルまで売られている状況が現実として存在しており、昔に比べて犯罪者や国民が重火器を持っていう状況が発生した結果として、それに対処する警察官の武装も軍隊のような重武装になっていっているらしいです
政府は色々と銃規制のための政策を打ち出したりしていますが、それらの銃規制では国民の考え方は変えることができないと思うので、おそらく今後も上手くいかないと思います