こんばんは。
今年は暖かいですね?!桜の開花もとても早く、例年なら今月下旬~5月上旬が桜のシーズンとなる東北でも、開花し始めているようで…異常気象、と言えるのか、温暖化の影響なのか…
そこで、久しぶりに科学的なトピックを取り上げてみたいと思います。
明日から明後日にかけ、広い範囲で黄砂が飛来すると予想され、交通への影響などに注意するよう気象庁が呼び掛けていました。
中国の気象当局は、大規模な黄砂が発生したと報じていて、北京では町が黄色くかすんでいるようです。
その黄砂が日本に来るようで、しかも雨の後に来るとのこと、あちこちが砂で汚れそうです(車とかベランダとか…)。また、黄砂は花粉より粒子が小さいものもあり、アレルギーの原因物質と結合して飛来することもあり、喘息が悪化するという報告もあるようです。
黄砂がどこから飛んでくるかというと、中国内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原などの乾燥地域からで、雪が解け(乾燥地帯なのに雪?ですが、寒い地域でもあり、降雨が全くないわけではないので、雪も積もります!)、植物がまだ生育していないため、地面が乾燥しやすいのと、、偏西風などが生じやすいため、砂が舞い上げられ、西へ飛んでいきます。韓国や日本、そしてなんと、太平洋を越えて北アメリカまで飛んでいるそうです。
遠くほど小さくて軽い粒子が飛んでいくので、被害の程度も小さいようですが、手前の中国では、かつては砂嵐で100名近くの死者がたことがあり、北京では飛行機が飛べない、韓国では学校を休校にする、など大きな影響が出ているそうです。
日本では、目に見える被害は洗濯物や車の汚れくらいだと思いますが、先ほども述べたように喘息やアレルギー症状の悪化がみられたりします。
黄砂は年々増えてきており、原因として中国内陸部の開発(放牧や開墾、森林伐採など)で表層の土がはがされ、下の砂の層が出てきたことが挙げられています。地域によっては森林が日本の国土の2倍近く伐採されたりしているそうで、自然破壊の影響と言えるのではないでしょうか?
森林減少への対策として植林を進めている地域もあるようですが、それはそれで水を大量に消費するため、水資源が減るという問題が生じているそうです。
ただ、黄砂は悪いだけではなく、海にミネラルを供給する、太平洋の島々に土を補充している、含まれているアルカリ成分が酸性物質(硫黄酸化物や窒素酸化物)を中和して酸性雨を減らす、などの役割も果たしているという報告もあるようです。
そもそも、春がすみ、という言葉もあるように、昔からある自然現象で、増えてきたことで被害が生じているので、開拓した分を徐々に元に戻すという対策がよいのでは、という記事もありました。その記事では、雨が少ない地域では植林より草を生やすほうがいいのでは、とも述べられていました。
温暖化もそうですが、私たち人類が自然に手を加えすぎたしっぺ返しの一つが黄砂なのかもしれません。地球の悲鳴、とも言えるかもしれません。
本当に、私たちの子、孫、その先の世代まで、人類がこの地球で暮らせるのでしょうか、それとも、宇宙へ移住とかになるのでしょうか、心配してしまうチャリ通の爺でした。