花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

果物の王様は、本当においしいのか?

こんばんは。2月もすでに1週間が経ちましたね。年明けからはや1か月、1月は行く、2月は逃げる、3月は猿(ではなく去る)と言いますが、とにかくこの3か月はあっという間に過ぎるので、時間を無駄にしないようにしなければ、と毎年思いながら、どんどん過ぎていきますね…

 

さて、前々回(先月25日)からの2週間、市場の動きはどうだったでしょうか?

まずは東京株式市場ですが、昨日までの2週間は、多少の幅はあれどあまり変わりませんでしたが、今日は一気に2.1%(800円近く)も上がりました。要因は、日銀の内田副総裁の発言です。

ざっくりまとめると、マイナス金利はそろそろ解除します、が、利上げはすぐにはしません、するにしても少しずつです、といったところでしょうか。

なみに、この内田副総裁は、前任の黒田総裁が始めた大規模金融緩和策、通称「黒田バズーカ」の立案に関わっており、金融緩和寄りのスタンスなのでしょうか。まあ、日銀は、かつては利上げを急ぎすぎて景気を落ち込ませ、かなり叩かれたことがあったので、慎重を期したいところかもしれないから、内田氏は適任なのでしょう。

さて、円相場のほうですが、こちらは年始の急激な円安から、一進一退ながらやや円安方向を向いているようで、今日は148円後半と150円が近づきつつある流れです。こちらも金融緩和は継続されそうだ、という内田副総裁の発言から、円が売られ、ドルが買われて円安が少し進みました.。

 

外市場に目を向けると、NY株は史上最高値を更新しました。企業の業績が好調なことが要因となっているようです。

一方中国は、株価が下がり続けており、証券行政のトップが昨日、後退させられました。理由はもちろん、公表されませんが、株安で更迭されたのでは、という可能性があるようです。

その中国では、以前取り上げた不動産大手の恒大グループが、香港の高等法院(日本でいう高等裁判所)から、会社清算の命令が出ました(破産しろ、ということですね)。株価は暴落し、売買停止に陥りました。製造業の景況感を表す指数も4か月連続で目安の値を下回ったそうです。

アメリカと対照的に、中国は景気が良くなさそうです。そんな背景も更迭の裏にはあるのかもしれません。

 

そして、今日のトピック(冒頭が長すぎました)は、そんな中国でのドリアンブームを取り上げてみようと思います。

 

ドリアンと言えば、果物の王様と言われ、濃厚な味で栄養価も高いそうで、ここ数年中国での人気が高まっており、世界のドリアンの9割が中国で消費されているそうです。

そんなドリアンブームにピリピリしているのが、ベトナム政府です。

中国向けのドリアンは高く売れる、ということで、他の作物からドリアンに変える農家が増えており、2023年には作付け面積が2割増えたそうです。

この転作をなぜ、ベトナム政府は気にするのでしょうか?それは、中国が、フィリピンのバナナ問題や日本の水産物などのように、貿易を外交手段として使うからです。

もし、中国がベトナムのドリアンを輸入禁止にしたら…農家は大打撃です。なにせ、中国以外ではほとんど消費されていないのですから。そして、フィリピン同様、ベトナムも中国と領有権争いをしています。自国が不利になれば、ドリアンも外交の材料として禁輸されるかもしれません。ベトナム政府が気にするのも当然です。

ドリアンに限らず、一国に依存しすぎると何かあった時に困るのが今の世界です。レアメタルや小麦、天然ガスも同様です。

かつての中東の産油国同様、中国やロシアも世界経済を翻弄しています。アメリカではならず者国家、などと言われていますが、資源の力を理解している彼らはむしろ、策略家、とでもいえるかもしれません。金魚の糞のようにアメリカに盲従するのではなく、インドのように、独自路線を取り、したたかでしぶとい彼らと仲良くしたほうが、この先の世界を生き抜いていけるかもしれない、と思ってしまいました。

 

ドリアンは食べたことがないですが、マンゴーは大好きな、チャリ通の爺でした。