花きりんのブログ

滋賀県大津市で就労継続支援B型をしています「花きりん」です。日々の活動やメンバー、スタッフ共に今社会で何が起こっているのかの学び合いをしています。ホームページは、https://hanakirin20150401.wixsite.com/my-site

イランの行方…

こんばんば。

この数日、かなり暑いですね。梅雨入り前の、夏への予行練習といった感じでしょうか?暑さ対策はしっかりとりつつ、汗をかいて体を夏に向けて調整しておきましょう。

 

この2週間の市場の動きです。

円相場は、上下はしたものの結局、156円台でとどまり、終値ベースで2週間前とおおむね同じくらいでした。アメリカの経済指数に振り回されつつ、円安は続いているようです。

株価は、終値ベースで700円ほど値上がりしています。こちらもアメリカの利上げの動向予測と円安継続などによるもののようで、おおむね39000円前後で推移しています。

今日は、FRB金融政策決定会合があり、利上げが見送られ、今年中の利上げ見通しが3回から1回に減る見込み、と発表されています。日本でも、日銀の金融政策決定会合が始まり、明日には植田総裁から結果発表があるようです。どのような内容か、気になるところです(市場の反応は、もはやいちいち振り回されるだけのような気がして、あまり気になりません…)。

 

さて、今日もまた、郵便料金値上げ(結構上がります!)、LINE Payの来年4月末終了(PayPayに残高移行→PayPayに統合?)、G7会合始まる、など、様々なニュースが報道されていますが、その中から、イラン大統領選を取り上げようと思います。

今回の選挙は、先月19日、ヘリ墜落にて大統領が亡くなったことを受けてのものです。ここで気になるのが、立候補者です。40歳以上75歳までという年齢制限と、護憲評議会による事前の資格審査(修士(大卒)以上の学歴、要職経験4年以上、イスラム体制への忠誠など)を経ないと立候補の届け出さえ却下されます。そして、事前審査を通った届出者の中から護憲評議会が、密室での審査によって正式に立候補者を決めるそうです。

今年は、80人の届出者から6名が正式な立候補を認められました。この6人のうち5人は、亡くなったライシ大統領と同じ保守派(欧米との対立派)で、唯一1名が改革派(欧米との対話重視派)でした。

これを見るだけでも、ライシ政権の継続が狙いだということが明らかだと思います。そのため、改革派の有力者の中には、当然この仕組みを批判する者もいます(批判すればするほど立候補出来ないのですが…)

そして、直接選挙を謳っている以上、ある程度の投票率は欲しいところです。そこで、保守派ばかりでは改革派が投票しない、かといって改革派が多いと保守派候補者が負けるかもしれず、反体制な大統領が出るかもしれない、だから改革派の候補者を1名選んだのでは、ということのようです。

直接選挙なのに候補者が既に政権に選別されている、というのは、出来レースという感じですね…

そもそも大統領は、行政トップで、国のトップではないというところもポイントかもしれません。国のトップは最高指導者(ハメネイ氏)で、先ほどの護憲評議会のメンバーの半分を選び、大統領を解任できる、最高司法権長を任命できる、軍最高司令官である、国営放送局総裁の任免ができる、と、明らかに独裁的で、大統領はお飾りと言えそうです。そのお飾りの大統領を国民が選び、民主制を謳おうとしている、形だけの選挙、とも言えそうです。

ちなみに、護憲評議会(別名監督者評議会)とは、法学者12名(うち半分はイスラム法学者で、最高指導者が指名、残り半分は、最高司法権長が選んだ候補者から議会が選ぶ)で構成される組織で、こちらもかなりの権限を持っています(例えば議会が決めた法案を認める権限など)。そしてその上にはもちろん、最高指導者がいます。

もはや独裁としか言えないくらいです…。

 

そう言えば、欧米と対立している国の中には、比較的独裁的で長期の政権が多いように感じます(中国習近国家主席、ロシアプーチン大統領、インドモディ首相など)。何となく、欧米に対抗し続けるには、独裁的な権力者が必要なのかもしれない、と思ってしまいました。

とはいえ、一概に独裁政権はよくない、とは言えないかもしれません(アメリカは、どんな優れた大統領でも8年で変わらなければならないから…)。

 

自民党政権や今の政治家を応援する気にはなれないですが、政権が変わったら国民生活は振り回されるかもしれない、と心配しているチャリ通の爺でした。